耳鳴

:私は両耳の耳鳴りが50年以上続いています。
その原因は10歳の時の火薬の爆発による外因性のものです。
私の思うに、爆発音、爆風によって耳に異常をきたしたものと思います。
現代の医学は進歩しているのでもしかしたら簡単に治ってしまうかもしれないと安易に考えています。
A.かなり時間が経っているようですがお話からは音響外傷と考えます。
この病気は読んで字のごとく大きな音が急激に耳に入ることにより音を感知する内耳が障害され難聴や耳鳴りが起こる病気です。
発症してから1か月以内のできれば早い時期にステロイドなどで治療を行うことにより治る場合がありますが、時間が経つと残念ながら治療は難しく、後遺症として耳鳴りが残ってしまいます。
50年もの間我慢していたようですが耳鳴りの場合はご本人の苦痛の程度により治療をせず経過を見たり、非常に気になる方には安定剤を飲んでいただいたり、経過の長い方はTRT療法と呼ばれる器械を使った治療を行う場合もあります。
難聴が酷い場合には補聴器をかけて治療を行うと効果があるとも言われております。
一度耳鼻咽喉科で検査を受けてみてはいかがでしょうか。
(2015年8月)
キーンという高い音の耳鳴に悩んでいます。最近年のせいか徐々に聞こえも悪くなってきました。
耳鳴はなかなか治らないと言われましたが、何かいい方法はないでしょうか?
A 音は耳の穴に入ったあと鼓膜や小さな骨を伝わり最終的に内耳と呼ばれるところで電気信号に変換されます。
多くはこの内耳の機能が低下し耳鳴りと難聴が起こります。
一度壊れた内耳の細胞を再生することはなかなか難しく急性の場合はステロイドなどで改善する場合もありますが慢性に経過するとほとんどの場合内耳の難聴耳鳴りは治りません。
しかし耳鳴りは耳に病気のないかたでもよく起こるもので耳鳴りに苦しんでいる方はその音が脳に過剰に意識されるために気になることが多いと言われております。ですから日中仕事で集中している時には意識はしないが夜静かなところで寝ている時などに意識される事が多いと言われます。
また難聴が進行し周囲の音が聞こえにくくなるとそれに伴って耳鳴りが気になります。耳鳴りの治療は耳鳴りを根本的に止めようとするのではなく患者さんに耳鳴りが仮に消えなくても耳鳴りに慣れ現在のように苦しむことなく楽になってもらうのが目標といえるでしょう。
基本的には安定剤などの薬剤を使うことが多いですが副作用の問題もありますので特に高齢者では使いにくくそのため最近慢性の耳鳴りで苦しんでいる方に耳鳴りを意識しないようにするTRT療法と呼ばれる治療が注目されております
この治療は耳鳴りを意識しないようにする治療で
2年程度かかりますがかなりの効果が期待できかつ副作用もありません。難聴が進行している方には使用できませんが難聴のある方は補聴器を使うと周囲の音が聞こえるようになるのと比例して耳鳴りもかなり気にならなくなります。
一度耳鼻咽喉科で検査を受けた上で検討されてはいかがでしょうか
 Q最近耳鳴りが大きくなって気になるようになってきました
また以前から少しずつ聞こえも悪くなってきたようです
以前に病院を受診したら耳鳴りは治らないと言われましたが、耳鳴りが気になるので何とかしたいのですが薬で治療できますか?
A 耳鳴りという症状を持っている成人は2割ほどにおよびよく見られる症状ですが、たいていは一過性であったり、次第に耳鳴りに慣れて気が付かなくなる場合が多いため実際に治療を希望される患者さんは多くはありません
耳鳴りとは実際には音がしていないのに脳が勝手に音がしていると判断してしまう状態です
普段の生活ではいろいろな音が耳から入りますので意識が外からの音の方に向けられるため自分の耳鳴りの方は意識されず耳鳴りが日中は気にならないものです。ところが周りが静かで音が少ない場合や、難聴の方で外からの音が入らない方は耳鳴りに意識が傾いてしまうため耳鳴りが気になる状態になります。したがって耳鳴りの治療は耳鳴りに意識が向かないようにすることになります。
比較的治療に使われるのは精神安定剤といわれるものですがこれは脳の活動をおさえて耳鳴りを気にしないようにする薬であり症状を抑えるだけの対症療法です
しかもふらつきなどの副作用もあり高齢者では転倒などの危険もありますので注意が必要です
それに対して新しい治療として耳鳴りに意識が向かわないように訓練をするTRT治療と呼ばれるものが普及してきました
これは補聴器の様な機械を装着して心地よい音を聞くことにより耳鳴りに意識が向かわないように治療するものです
また難聴のひどい方は外部の音が聞こえることによって、意識を外の音に向かわせて耳鳴りを治療するのが有効です
そのため最近ではTRTの器械に補聴器機能のついた製品も製造されました
この治療法は1,2年の期間がかかりますが80%の方で耳鳴りがかなり楽になりますので、興味があればTRT療法を行っている耳鼻咽喉科に問い合わせてみてはいかがでしょうか
Q年のせいかだんだん聞こえが悪くなって最近では耳鳴りが大きくなってきました
病院のいったところ難聴は老人性で治療は難しく補聴器しかないと言われました
自分は難聴はあまり困っていないのですが、子供には補聴器を勧められます
また耳鳴りも完治は難しいので様子をみるように言われました
耳鳴りは何とかならないのでしょうか
 A 老人性難聴とそれに伴う耳鳴りは確かに根本的に治すのは現状ではまだ困難です
難聴に対してはやはり補聴器ということになります

耳鳴りに対しては様々な薬剤が用いられますがいずれも症状を抑える治療が主体で、根本的な治療は難しいと言われております
耳鳴りを認識するのは脳が耳鳴りに対して過敏な状態になっているためで、特に周囲が静かで音がない状況で耳鳴りを意識します
これは周囲からの音があった場合は脳がその音に意識が集中するため耳鳴りの音が意識されないからです
小さな雑音を聞いて耳鳴りに対して脳を順応させることにより耳鳴りを意識しなくなるようにする治療がありTRT療法と呼ばれています
最近ではこの治療効果が高いことが報告されておりますが残念ながら雑音が聞こえるレベルの難聴のない患者さんが対象になります
難聴のある患者さんはまずは周囲の音が聞こえないため耳鳴りの音だけが目立って聞こえてしまうために耳鳴りが気になるのです
ですから補聴器をつけることで周囲の音が耳に入るようになると耳鳴りが改善します
最近では耳鳴り治療の機能が内臓された補聴器も発売されており耳鳴りに対して選択肢が増えてきております
ぜひ補聴器をつけられてはいかがでしょうか
Q以前から耳鳴りがあったのですが最近耳鳴りが大きくなってきました
若い頃鉄工所で仕事をしていましたが関係ありますか
 A 騒音の多いところで長期間働いていると徐々に耳の音を感知する部分である内耳の細胞が破壊され難聴がおこります
これを騒音性難聴と呼びます
難聴が進行する前に耳鳴りがまず出現し徐々に大きくなります
最初は高い音が聞こえが悪くなるだけで日常生活にはあまり支障ないのですが、徐々に人間の会話する周波数も聞こえなくなり難聴を自覚します
残念ながら難聴に対して治療法はありません
そのため早期発見を目的に健康診断などでは必ず聴力検査を行い4000Hzの高い音の聞こえもチェックします
そして難聴が見つかった場合には耳栓などの防音をお勧めします
内耳の細胞は現在の医学では再生しないため難聴には補聴器しか対策はありません
また耳鳴りも徐々に大きくなりますが症状を和らげるような治療しかないのが現状です
いかにして騒音性難聴にならないかが重要と言えるでしょう
Q最近耳鳴りがひどくなり一日中気になります。
若い頃に鉄工所で仕事をしていた後からだんだん聞こえも悪くなってきました。
30代から検診でいつも難聴とは言われておりましたが特に不便もなかったので病院にもかかっておりませんでした。
あまりにつらくて先日耳鼻科を受診しましたが耳鳴りは治らないと言われ精神安定剤を飲むように言われました。
やはりそれしか方法はないのでしょうか?
 A 昔鉄工所で騒音を聞いていたとのことで考えられるのは騒音性難聴です。
長期間騒音を聞くと耳の音を感じ取る内耳が破壊され難聴がおこります。
たいてい50才くらいから耳鳴りも起こり始め加齢とともに徐々に悪化します。
治療法はなく難聴が進めば補聴器をつけることになりますので日頃から騒音を避けるように耳栓を装着しなければなりません。
耳鳴りに対しても精神安定剤の服用が中心となりますが根治療法ではありません。
ところが最近新しい治療として耳鳴りに意識が向かわないように訓練をするTRT治療と呼ばれるものが普及してきました。
これは補聴器のような機械を装着して心地よい音を聞くことにより耳鳴りに意識が向かわないように治療するものです。
また難聴のひどい方は外部の音が聞こえることによって、意識を外の音に向かわせて耳鳴りを治療するのが有効です。
そのため最近ではTRTの器械に補聴器機能の付いた製品も製造されました。
この治療法は1,2年の期間がかかりますが80%の方で耳鳴りがかなり楽になりますので、興味があればTRT治療を行っている耳鼻咽喉科に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
(2014年9月)
:以前からあったのですが最近片方の耳鳴りが強くなり夜も眠れません。
耳鳴りは治らないと聞いてあきらめておりましたがいかがでしょうか?
 A 耳鳴りの原因として最も多いのはいわゆる加齢による老人性難聴に伴う耳鳴りで両方の耳に耳鳴りが起こることが多くこの場合はなかなか治りません
しかし若い方の場合の耳鳴りで片方の場合は何らかの耳の病気で起こっている場合もあるため耳鼻咽喉科で詳しく診てもらうことをお勧めします
耳鳴りを起こす病気としては簡単に治るものとして耳垢が詰まっている場合、風邪を引いた後によく起こる中耳炎の場合、めまいを伴うことの多いメニエール病や急に聞こえの悪くなる突発性難聴、大きな音を聞いた後に起こる音響外傷、徐々に耳鳴り、難聴が進行する聴神経腫瘍などがあります
いずれも病院に行って検査と治療をしてもらう必要があるでしょう
また特に難聴を伴わない耳鳴りについては最近TRT療法がかなりの効果があるといわれ注目されております
耳鳴りは普通の健常人でも時々おこるものですが日中忙しくしていたり、何かに塾中している場合には耳鳴りを意識しません
夜寝る前など周りが静かで特になにもしていないときなどに耳鳴りを気にするのです
そこで耳鳴りを意識しないように逆に耳鳴りを常に聞いている状態にし耳鳴りに慣れ気にならなくするように訓練するのがこのTRT療法です
TCIと呼ばれる装置を耳につけて心地よい小さな耳鳴りを聞くこととカウンセリングを行います
耳鳴りに苦しんでいる方にはお勧めいたします
:耳鳴りに悩まされております。
先日耳鼻科に行きましたが耳鳴りは治らないので安定剤で様子見て下さいと言われました。
何か良い治療はないのでしょうか。
 A 耳鳴りは全人口の20%が経験する非常に多い症状です。そのうちの20%が非常に苦痛の強い耳鳴りに悩まされていると言われており、日本では実に400万人くらいの方が耳鳴りのためにドクターショッピング繰り返していると言われております。
難聴を伴う耳鳴りは耳の病気の可能性が高く、治療の対象になりますが特に難聴がない無難聴性耳鳴りに関しては症状を和らげる治療のみが行われているのが現状ではないでしょうか。
耳鳴りの苦痛度は本人にしかわからないものですので重症度を耳鳴りハンディキャップ指数を用いて評価し、その苦痛度によって治療を考慮する方法が一般的です。
さらに耳鳴りは消えなくても苦痛を和らげる治療としてTRT療法があります。
1~2年はかかりますが8割の方に効果が期待できる治療です。
もし耳鳴りに悩んでいるようでしたら一度相談されてはいかがでしょうか。
(2016年3月)
:以前からあったのですが最近片方の耳鳴りが強くなり夜も眠れません。
若い頃鉄工所で働いていた頃から聞こえもだんだん悪くなっていました。
病院でも耳鳴りは治らないと聞いてあきらめておりましたがやはり良い方法はないのでしょうか。
 A 耳鳴りの原因として最も多いのはいわゆる加齢による老人性難聴に伴う耳鳴りです。
また騒音の多い所で長い時間仕事をしていると徐々に高い音から聞こえが悪くなり、やがて両方の耳に耳鳴りが起こります。
これは騒音性難聴という病気でこの場合は難聴も耳鳴りもなかなか治りません。
しかし他の耳の病気で耳鳴りが起こっている場合は治る可能性もあるため、まずは耳鼻咽喉科で詳しく診てもらうことをお勧めします。
耳鳴りは普通の健常人でも時々起こるものですが日中忙しくしていたり、何かに熱中している場合には耳鳴りを意識しません。
夜寝る前など周りが静かで特になにもしていないときなどに耳鳴りを気にすることが多いのです。
特に難聴の方は外部の音が入りにくくなり逆に自分の耳鳴りが強調され、耳鳴りが意識されやすくなります。
ですから補聴器などをつけると外部の音が入り、耳鳴りが意識しにくくなります。
また耳鳴りを意識しないように逆に耳鳴りを常に聞いている状態にし耳鳴りに慣れるように訓練するTRT治療が最近行われております。TCIと呼ばれる装置を耳につけて心地良い小さな耳鳴りを長時間聞くことで治療を行います。
最近では難聴の患者さん用として補聴器機能と耳鳴り治療器が一緒になった機種も発売されております。
耳鳴りに苦しんでいる方にはお勧め致します。
(2015年1月)