めまい

:最近、夜寝返りをした時や朝起きるときにグルグル回るめまいがします
脳外科に行った所、特に異常なく耳鼻科に行くようにすすめられました。耳や鼻は特に病気をしたことがありませんが、行った方がよいでしょうか?
A:めまいの原因は多岐にわたり命に関わる脳の病気の場合もありますが、一般的に多いのは耳の病気によるものです
耳の奥には聞こえに関わる聴覚意外に平衡感覚に関わる器官である三半規管と呼ばれる部位があります
この三半規管の異常により主にぐるぐる回る回転したような感じのめまいが起こります
代表的なものにメニエール病がありますがこの病気はさほど多いものではなく、最も多いのは良性発作性頭位めまい症と呼ばれる病気です
この病気は寝返りをした時や、朝起きるときにぐるぐる回るめまいがしますが、通常は1分くらいで一旦はめまいが止まります
また、同じように頭を動かすとめまいが起きます
頭を動かさなければめまいはしません
この病気の原因は耳石と呼ばれる小さな固まりが半規管あるいは その周辺に間違って入ってしまいそれが頭を動かすことによって
石が動き半規管が刺激されてめまいが起こります
よくめまいの薬を飲まれている方もいますが、気休め程度であまり効果がありません
自然に石が元の位置に戻れば症状はとれますが治りにくい方には根本的な治療として運動療法があります
動くとめまいがするのでなかなか怖くて頭を動かさない方が多いのですが、逆に頭を積極的に動かすと早く治る病気です
一度耳鼻科に受診し、眼の動きをみる眼振(がんしん)検査を受けてみてはいかがでしょうか
:寝返りをすると突然グルグル回るめまいがしました。
1分ほどでめまいはおさまりますが、心配で脳外科受診したところ異常なしといわれました。耳が悪いのでしょうか?
A.寝返りをうつとめまいが起こり短時間でめまいがとまるという症状から疑われるのは良性発作性頭位めまい症という病気です
耳の奥の内耳といわれるところに三半規管という平行機能に関係したところがありますが、この三半規管に小さな石が間違って入ってしまい、
頭を動かすとこの石が重力により三半規管の中で移動するためにめまいが起こります
少々つらいのですが、耳鼻咽喉科で運動療法と呼ばれる治療を行うと1週間くらいでめまいは、おさまります
どうしても頭を動かすとめまいがするため、頭をうごかさないようにじっとしている方が多いのですが積極的に頭を動かしたほうが石が三半規管から移動するため早く治ります
根本治療はこの運動療法で、めまいの薬を一生懸命飲んでも効果はありません
:耳が原因のめまいと言われてお薬を飲んでいます。もう1カ月以上になりますがふらつきがなかなかとれません。なるべく安静にして仕事も無理しないようにしておりますが、めまいに効果のあるお薬はほかにないのでしょうか?
A.耳は聴覚と平衡感覚の2つの機能をもっています
平衡感覚は三半規管と耳石器と呼ばれる場所で主に感知されます 
めまいの原因は三半規管と耳石器の異常によるものが最も多くめまいの7割を占めると言われております
耳のめまいの特徴は回転性が多いこと、頭の動きによって誘発される場合が多いこと、数分から長くても半日でめまいの発作は収まること、吐き気などを伴い比較的激しいめまいが多いこと、時々難聴や耳鳴りなどが随伴することなどがあげられます
めまい発作の時はなるべく安静にしている必要がありますが2,3日して落ち着いたら逆に頭を積極的に動かしてリハビリをする必要があります
めまいが起きて三半規管の機能が低下しても、リハビリをすることにより残った機能で平衡感覚を補ってくれます
安静にしたままですと三半規管が刺激されず逆にふらつきが残ってしまうのです
高齢者でめまいが治りにくいのは加齢による運動機能の低下で三半規管への刺激も少なくなるため三半規管の機能が回復しずらいのです
ですからお薬だけに頼らず頭を動かす体操などを行うとめまいの回復が早くなりますのでおこなってみてはいかがでしょうか
「めまいは寝ていては治らない」です
詳しくは病院で聞いてみてください
:先日ぐるぐる回るめまいがして、同時に右耳鳴りと右耳の詰まった感じがありました。
半日くらいして少しめまいは落ち着きましたが、耳の詰まった感じとふらつきがあります。
特に夜トイレに行くのに暗いところを歩こうとするとふらつきます。
内科にかかりましたところ耳鼻咽喉科に受診するよう勧められました。耳の病気なのでしょうか?
A.めまいの原因の約7割は耳のめまいと言われております。
その中で一番多いのは寝返りや寝ていて起き上がる時などに急にグルグル回るめまいがする病気で、
良性発作性頭位めまい症があります。次に多いのはメニエール病です。
この病気の特徴はめまいが起きる前に前兆として耳の詰まった感じや耳鳴りなどがおきることです。
めまい発作は約半日から1日程度続きますが2,3日で回復します。
平衡機能が回復するにはさらに時間がかかるためふらつきなどは1,2週間は続きます。
平衡機能は耳の三半規管の情報と視覚情報、そして足などの重力感覚の情報が脳に伝わって自分自身がどのように動いているのかを感知しています。
メニエール病は片方の三半規管に障害が起きますが、
脳に異常な信号が伝わると視覚の情報や重力感覚に情報でその異常を補おうとします。
ところが暗い所で視覚の情報まで少なくなると脳はさらに混乱しふらつきやめまいは強くなります。
ですから遠くの物をじっとみるとめまいは落ち着くのです。
一度、耳鼻咽喉科で平衡機能の検査や聴力検査を受けてみてはいかがでしょうか?
(2016年8月)
:朝起きようとしたら急にめまいがして天井がぐるぐる回りました。
2,3分横になったらめまいは一旦止まりましたが、また動くとめまいがします。
脳外科に受診したところ脳には異常がなく耳鼻科に行くように言われました。
特に耳の聞こえなども異常はないのですが耳が悪いのでしょうか?
 A 頭を動かした直後に2,3分という短い時間めまいが起きる病気として良性発作性頭位めまい症が考えられます。
耳の奥には聞こえに関係した蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部位と平衡感覚に関係した三半規管(さんはんきかん)と前庭(ぜんてい)という部分があります。
この病気は前庭にある耳石(じせき)と呼ばれる小さな石が隣にある三半規管に誤って入ってしまい、頭が動いたときに耳石が半規管の中を移動することによって半規管が刺激をうけてめまいが起きる病気です。
耳石の移動が止まるとめまいは止まるため多くは1分程度でめまいは止まります。
ただ再び頭を動かすとめまいが再発するため多くの患者さんはなるべく頭を動かさないようにして病院に来られます。
治療は薬だけではだめで理学療法を行います 病気のある側から反対側へ徐々に頭を動かして耳石をもとの前庭に戻す治療です。
何回か繰り返すと、1,2週間でなおります。
ただ再発することも多く、骨粗しょう症などをもっている女性に多いと言われています。
一度耳鼻咽喉科に受診されてはいかがでしょうか?
(2014年11月)
:75歳になる母が最近歩くときにふらつきが強くまっすぐ歩けません
脳神経外科では特に脳に異常ないと言われ、三半規管の異常かもしれないと言われて耳鼻科にかかるようにと言われました。検査を受けたほうがいいでしょうか?
A 高齢者のふらつきは転倒の危険があり、特に冬場は路面が凍結しますので骨折などを起こすこともあります
体の平衡感覚は眼、三半規管、脊髄、足などの感覚などの情報が、最終的に脳に伝わって統合されます
加齢とともに視力や三半規管、足などの感覚が衰えその結果ふらつきが出てきます
耳鼻科の三半規管の異常で起こるめまいは一般に症状は急性に出現し数時間から数日で軽快し、またそれが時々繰り返し起こるのが特徴です
三半規管の機能が完全に麻痺すると急激なめまいはなくなってきますが、ふらつきなどの平衡機能の障害が慢性的に起こります
この症状に対してはリハビリテーションが効果的です
高齢者はどうしてもうらつきが強いと余計に動くのが怖くなり運動しなくなるためさらに平衡機能が悪化する悪循環に陥ってる場合が多いですので、室内など安全なところで目をつぶって立ってみたり足踏みをしたりしてリハビリを行ってみるのがいいでしょう
また三半規管の機能を一度耳鼻咽喉科で検査を受けられてはいかがでしょうか
:時々めまいがして立っていられなくなります
脳外科に先日受診したところ異常なしといわれ耳鼻咽喉科に受診を勧められました
特に耳には異常ないのですが耳鼻咽喉科でどのような検査をするのでしょうか?
A 人間の平衡感覚は耳の一部分の内耳と呼ばれるところにある三半規管と耳石器(じせきき)で感知されます
三半規管は回転などの感覚を、耳石器は直線加速度を感知するといわれております
そのほかに目からの情報と足などから入る感覚の情報が脳の中で処理されて自分の位置や状態を認知するような仕組みになっています
めまいの病気の役70%は耳鼻咽喉科領域の異常でおこるめまいといわれております
耳鼻咽喉科で行うめまいの検査は聴力検査、眼の動きをみる眼振検査(がんしん検査)、さらに耳に冷たい水を入れて軽いめまいを起こして、そのめまいの強さを細かく調べる検査などを行います
それによって三半規管がどの程度機能しているかが判断できます
めまいの病気は半規管の機能が低下してめまいが起きる場合や、耳石器の石が移動してめまいが起きる場合など様々です
めまいはお薬のみではなかなか改善しませんので、病院できちんと検査をし病名をはっきりさせておいた方がいいのではないかと思います
:50歳前後からめまいが起き始め昨年耳鼻咽喉科に受診したところ良性発作性頭位めまい症と言われました。
一旦はよくなりましたが、その後時々同じようなめまいを繰り返します。
予防方法などはあるのでしょうか?
A 耳は聴覚以外に三半規管と耳石器と呼ばれる器官によって体の平衡感覚を保つ働きがあります。
良性発作性頭位めまい症は耳石器にある小さな石が三半規管に入り込み頭を動かすことにより入り込んだ石が動いて発症します。
治療としては入り込んだ石を元の耳石器に戻す理学療法を行いますがしばしば再発し、
特に中高年の女性に起こりやすいといわれております。
閉経後の女性ホルモンの低下によって骨粗しょう症などが起きやすくなりますが、
同時に耳でも耳石がはがれやすくなるという報告があります。
一度検診などで骨粗しょう症などが合併していないかチェックしてみてはいかがでしょう。
また寝たきりなどで常時横になっていたり、睡眠時に同じ姿勢で寝ている傾向があるとこの病気にかかりやすくなると言われております。寝返りを打ちやすくなるような枕などに変えるのもいいのではないでしょうか。
(2015年2月)
:メニエール病でお薬を服用しておりますが今でも時々めまいの発作が起こります
発作のひどい時は注射に通ったりしておりますが他に対策はないでしょうか
 A メニエール病は耳の中の聴覚と平衡感覚に関係している内耳のリンパ液が増えすぎてむくんでしまうために起こる病気です 
そのためこのむくみを取り除くお薬を服用するのが一般的です
またメニエール病の方は天気が悪くなるとめまいが悪化する方が多く気圧の影響があると言われております
そこで人工的に耳に圧をかけてメニエールを改善する方法が最近効果があると言われております
鼓膜に圧をかけて間接的に内耳にも圧がかかる結果症状が改善するようです
特に副作用もありませんので非常に有効な治療です
:先日めまいがして耳鼻咽喉科に受診しましたところ前庭神経炎と言われました
炎症の原因は不明とのことでしたが、もうお薬を飲んで2週間くらい経ちますがまだふらつきが残っており、怖くて外に出ることもできず家で寝てばかりいます。いつ頃になるとよくなるでしょうか
A 前庭神経炎は平衡感覚を感じ取る三半規管と耳石器の情報を脳に伝える役割があり、この神経が炎症など何らかの原因で機能が低下してめまいが起こる病気が前庭神経炎です
通常は聞こえは正常で耳鳴りなどもありません
ダメージを受けた神経の機能の回復には時間がかかり、平衡機能の麻痺が残るとふらつきなどが続きます
しかし脳などが残った平衡機能を活性化してカバーすることにより徐々に回復していきます
ちょうど手足が動かなくなった方がリハビリをするのと似ております
ですから多少めまいがしても少し平衡機能を高めるような運動など訓練をすることによって平衡機能は早く改善するのです
一度耳鼻咽喉科で平衡機能の訓練などについて相談してみてください
:子供が先日めまいがして頭も痛がっています。病院を受診したほうがいいでしょうか
A 子供のめまいの場合は多くは立ちくらみなどを起こす起立性低血圧が多いのですが、時に脳腫瘍などの重篤な病気が含まれることがあります
また偏頭痛などを伴い一過性のめまいが出現することがあります
メニエール病などは少ないのですが時に頭を動かした時にめまいのする良性発作性頭位めまい症のこともあります
いずれにしても一度脳神経外科と耳鼻咽喉科の受診をお勧めいたします
:以前からめまいが時々あり内科でお薬をもらって一旦は収まるのですが、またしばらくするとめまいが再発します
どうして治らないのでしょうか
A めまいに対して処方されるお薬は一般的に内科でも耳鼻科でもほぼ同じものが処方されます
これはめまいという症状に対して症状を和らげるいわゆる対症療法にすぎません
ですからめまいの病気を根本的に治したりしているわけではありません
まずはめまいの原因、病気の診断が非常に重要です
めまいという症状は同じでも耳鼻咽喉科に関連するもの、脳科学的なもの、それ以外の循環器などの内科的なものなどめまいの原因は千差万別です
耳鼻咽喉科的な場合でも耳石が原因で起こる良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などは原因も治療法も異なっておりますので、ただめまいを抑えるような薬の内服だけではなかなか改善しません
いずれにしても耳鼻咽喉科で一度検査を受けてみてはいかがでしょう
:先日めまいがしたので救急病院に受診したら翌日耳鼻咽喉科受診をすすめられました
めまいは耳鼻咽喉科の方がいいのでしょうか
A 耳の中には内耳の三半規管と耳石器と呼ばれる器官がありここが平衡感覚を感じる場所になっています
そして前庭神経とよばれる神経に情報が伝わり脳に送られます
この経路のどこかに問題が生じるとめまいが起こります
実際の臨床では多くは耳が原因のめまいです
しかし、高齢者で高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈などの病気のある方では脳が原因のめまいも時々みられます
回転性は耳鼻科のめまいと思われている場合が多いのですが脳のめまいでも回転性の場合があります
また四肢が動かなくなったり感覚の異常が出たりろれつがまわらなくなったりする場合には脳の異常を疑いますが、小脳と呼ばれる部位の脳梗塞ではめまいのみで他の症状を伴わない場合があるため注意が必要です
耳か脳かどちらかを判別するのは我々でも迷うことがありますがポイントは耳のめまいの場合は眼を開けていればなんとか立つことができますが目をつぶるとよろけて倒れる場合が多いことです
一方脳の異常では目を開けていても立つことはほぼ不可能です
また耳が原因のめまいは日を追うごとに改善しますが脳梗塞などではめまいが徐々に悪化していくことが多いことが重要です
脳の場合はできるだけ早い受診がひつようですので注意してください
:半年ほど前からたびたび寝起きにひどいめまいがしてしばらく動けなくなり内科でめまいのお薬をもらって一旦収まるのですが、しばらくするとめまいが起きます
耳鼻咽喉科に受診を勧められましたが検査した方がいいのでしょうか
A 耳の異常で起こるめまいとしてはメニエール病、前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症などがあります
これらの病気の要因は異なっておりますので治療法も異なります
一般にめまいに対して処方されるお薬は原因に対して直接作用するものではありません
たとえばメニエール病の場合には内耳のむくみをとるお薬で改善しますし、良性発作性頭位めまい症ではお薬ではなく、ずれた耳石をもとの位置に戻すリハビリが必要です
ですからただ漫然とお薬を飲んでいても詳しい原因はわかりませんので耳鼻咽喉科できちんと検査を受けられた方が良いのではないでしょうか
:75歳になる母が最近めまいがひどく耳鼻咽喉科でめまいのお薬をもらって飲んでおりますがよくなりません
もしかすると耳ではなくて脳に異常があるのでしょうか
A 高齢者のめまいは一般的に症状はひどくはありませんが治りにくいことが多い傾向があります
めまいの原因として最も多いのは耳石がもろくなり半規管に入ってしまう良性発作性頭位めまい症で、骨粗鬆症が発症に関係していると言われております
骨粗鬆症は高齢の女性に多くそのためめまいも高齢者が多いのです
また、高齢者は糖尿病、高血圧、心臓病など様々な内科的疾患を抱えている方が多いので脳梗塞などによるめまいも多い傾向にあります
一旦めまいを発症すると動くことができずに十分なリハビリができないために症状が長引き、さらに運動機能が衰えてふらつきなどの症状が出てきます
この状態を放置すると転倒などをおこし、寝たきりなどの重篤な状態になる可能性もあります
めまいはまず漫然とお薬を飲むだけではなく原因とそれに合った治療法がありますので改めてめまいの検査などを受けられてはいかがでしょうか

:今年で70歳になる父ですが最近ふらつき、めまいのような症状があるようです。
立って歩くのも大変で座っていることが多いようです。持病に糖尿病、高血圧、不整脈があります。
めまいは耳鼻咽喉科の病気が多いと聞きましたが、まず耳鼻科に受診した方が良いでしょうか?
A めまいの中で7割近くは耳鼻咽喉科に関連しためまいと言われております。
しかしこれは、年齢によって違いがあり、60歳以下では圧倒的に耳鼻咽喉科のめまいの頻度が高いのですが60歳代では耳鼻咽喉科関連と脳外科関連のめまいの比率は同じくらいになり、
70歳以上では脳外科関連のめまいの方が多いとの報告があります。
また高齢者では安定剤などの副作用によるふらつきや関節や筋肉の衰えによるふらつき、
循環器疾患によるふらつき等が増えています。
また高血圧や高脂血症、糖尿病等の合併は脳梗塞等を起こしやすくめまいの原因になります。
ですから高齢者で持病がたくさんある方はまず脳に異常がないかを優先することをお勧めします。
脳のめまいは時に生命にかかわる場合がありますが耳鼻咽喉科関連のめまいは命に関わることはなく後からゆっくり検査しても構いません。ただめまいの症状としてはどちらかというと耳鼻咽喉科のめまいの方が強いので脳に異常がないようでしたら
一度耳鼻咽喉科にかかられた方が良いでしょう。