花粉症

.花粉症でお薬を飲んでいますが、なかなか効きません。どうしてでしょうか?
A.花粉症などのアレルギーに対してはアレルギー反応を抑える抗アレルギー剤などを服用しますが、
このお薬は最初はすぐに効果がでない場合もあります。
また鼻づまりには別の系統のお薬を服用しないと効果がありません。
またステロイドは最も効果のお薬ですが、副作用の問題があり、鼻炎の場合は副作用の少ない点鼻薬として使用します。
いずれにしてもいったん悪化したアレルギーを抑えるには時間がかかりますので、
まずできるだけ早期に花粉症の治療をされることをお勧めいたします。
また花粉を体に入らないようにマスクやメガネで防御することが重要です。
.花粉症は昔からあったのでしょうか?
A.花粉は昔から飛んでいるのは確実です。
しかし、花粉症の報告は戦後の高度成長期頃からで、それまでは報告されておりません。
青っぱなを垂らしている子供が多かった頃まではあまりアレルギーが問題になることは少なかったようですおそらく生活環境、
食生活、人間の免疫などが変化したためにアレルギーが急増していると推測されておりますが結論はまだでていないようです。
ただ学説として綺麗すぎる環境が感染症を減らしたかわりにアレルギーなどの病気を増やしたと言われており、
特に乳幼児期の腸内細菌のバランスが重要視されています。
人間の体はもともとさまざまな病原菌と戦うための免疫機能がありますが、
感染症にかからなくなったことで免疫のバランスが崩れるというのも皮肉なものです。
.スギ花粉症はなぜ最近患者さんが増えているのでしょうか?北海道では花粉症は増えているのでしょうか?
A.スギ花粉症が増えている原因については色々な説があります。スギの木は戦後焼け野原になったときに成長が早く有用な樹木としてスギが選ばれ盛んに植林されました。
その木が最近になって成長して花粉を飛ばす樹齢に達したこと、林業が衰退しスギ林が放置されたため間伐されずに残った木が花粉を多く飛散されることなどが影響していると考えられております。
その意味では天災だけではなく一部は人災ともいえ、国の対応が求められるところです。
さて北海道ではスギは道南の函館付近をのぞいて飛散はしていませんので患者もほとんど問題にはなりませんが、その代わりシラカバ花粉症が多い地域であります。シラカバはよく街路樹などでも見かけられることがありますが、あまり増やしすぎるとスギの二の舞になるのではと危惧されますね。
:イネ科花粉症になるとお米は食べられませんか?
A.イネ科というとお米のイネと勘違いされる方も多いのですが、イネ科の植物は牧草の仲間で空き地に多く見られます。
イネ科の雑草とお米の稲とは植物学的には近くありませんので、アレルギーの成分も異なります。
ですからイネ科の花粉症の方で、お米が食べられなくなるわけではありませんので安心してください。
しかし、まれではありますがイネ科花粉症で果物に対してアレルギーを起こす場合がありますので注意してください。
Q:うちの家族はみんな花粉症です。花粉症は遺伝しますか?
A.アレルギー性鼻炎は半分くらいは体質が関係しますので、やはり遺伝します!
もう半分は環境が大事で、特に食べ物や家の周りの植生が重要です。
しかし、昔は花粉症で悩んでいる人は多くはありませんでした。
遺伝子はここ何十年で急に変わるわけではありませんから、やはり遺伝以外に生活環境が重要であると思われます。
家族に花粉症などアレルギーを持っている場合は、食生活・家の清掃・花粉対策をきちんと行い花粉症を予防してください。
:花粉症で苦しんでおります。病院に行く暇がないので薬局で点鼻薬を買って使っていますが、最近効果がなくなっています。病院に行くともっと効くお薬はあるのでしょうか?
A.市販の点鼻薬をお使いのようですが、市販の点鼻薬には血管収縮薬と呼ばれる成分が含まれていることが多く、このお薬を使うと最初はよく効くのですがだんだん効果が長続きしなくなり今度はかえって薬を使う前より鼻が詰まってしまいます。
この系統の薬は1日にせいぜい1回か2回くらいに限定し、しかもごく短期間に限って使用しなければなりません。
まず市販の点鼻薬を中止し耳鼻咽喉科へ受診してください。鼻の症状の原因となる病気の治療が原則ですので、最初はすぐに効果が出ない場合もありますが、花粉症の治療をされることをおすすめいたします。
:これから大学受験で北海道を離れようと考えています。
本州で生活するほうが他移動にいるよりも花粉症になる確率は高いでしょうか?
今まで大丈夫でも今後花粉症になる可能性はあるのでしょうか?
A.本州の方が圧倒的に花粉の量は多く、北海道では大丈夫でも本州に行くと花粉症になることは十分に考えられます。
もともとハウスダスト等のアレルギーを持っているようなアレルギー体質の方は特に要注意です。
本州の場合は釧路にはないスギ花粉症がありますので、新たな花粉症にかかることもありえます。
スギ花粉症の方はわざわざ北海道に避難してくる方もいるくらいです。
花粉症という病気は地域間格差が非常に大きく、釧路は全国的にも花粉症の被害の少ない地域といえます。
釧路は地震が多いですが、花粉症の方には住みやすい地域ではないでしょうか。
Q:以前から花粉症で薬も飲んでいますがなかなかすぐに効きません。何かよい薬はありませんか?
A.なかなか病院に行けなくて市販のお薬で対処されている方も多いと思いますが、
花粉症は症状が急激にひどくなるのが特徴です。
通常花粉症の治療に使われる抗アレルギー剤は効くまでに2週間ほどかかるため、
ひどくなってから慌てて飲んでもすぐに効きません。
実は症状がひどくなる以前に少しずつ花粉が飛んでおり、
花粉に反応する準備(これを感作と呼びます)が体内で行われているのです。
ですからこの感作の時期からアレルギー反応を抑えていかなければ、
ひどくなってしまうと簡単にアレルギー反応は抑えられなくなるのです。
重症の方にはステロイドと呼ばれる薬を使う場合もありますが、
御存知の方も多いと思いますがこの薬は長期に飲むと副作用も強く出ますし、
糖尿病など合併症のある患者さんには使いにくい薬です。
そこでやはり花粉の本格的な時期になる前に予防的に薬を服用されるのがよいでしょう。
どんな病気でもそうですが、花粉症も同じようにひどくなる前の治療が重要です。
Q:花粉症についてお伺いしたいのですが、今までは花粉症ではない人も突然なる事があると聞いたことがありますが、突然花粉症にかかるということはあるのでしょうか?また、ならない為の予防策はありますか? 
 花粉症などのアレルギーは基本的にまず病気が現れる前に感作(かんさ)といわれる状態になります。
これは病気の前段階でアレルギー症状は現れないのですが、
すでに体が特定の物質にアレルギーの状態になっていることをいいます。
ですから自分では気づかないうちに花粉症の準備がされているということになります。
スギなどは最近の報告で実に関東の先生の調査では関東に住む小学生の半分以上の生徒は感作の状態になっているそうです。
花粉の飛散の多い年は特に感作される人も増えます。
翌年感作された人がまた多くの花粉を浴びるとある日突然花粉症の症状が出てきます。
感作の予防はなるべく花粉を浴びないことと、すでに他のアレルギー、
特にハウスダストアレルギーの方はできるだけアレルギーの治療をしておくことが重要です。
感作されているかどうかは血液検査などで調べることが可能ですので不安でしたら病院で調べてはいかがでしょうか。
Q:花粉症で何年も苦しんでおりますが、最近咳が止まらないのですが 
A:花粉症は鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの鼻の症状や眼のかゆみ、涙目などの眼の症状は皆さんお分かりだと思います。
ところが重症の花粉症の方はこれらの症状以外にいろいろな合併症がでてきます。
特に多いのはのどのかゆみ、違和感、咳などです。
咳がひどくなると喘息の発作のように呼吸が苦しくなります。花粉症の場合は花粉の飛散量が多い日に花粉飛散の場所に出かけることにより急激に症状が出現するのが特徴です。
またそれ以外にも顔や腕などの露出部のかゆみ、湿疹などもよく起こります。
予防的にお薬を飲んでいればある程度症状は抑えられますので、たかが花粉症と侮らずに合併症にならないように十分予防することが大切です。
Q:私はシラカバ花粉症ですが、最近リンゴを食べるとのどがイガイガしてきます。
喉も花粉症による症状なのでしょうか?
A:シラカバ花粉症の患者さんの一部の方に果物などを食べると のどの違和感、かゆみ、はれなどが出てくる場合があります。
果実過敏症と呼ばれますが、シラカバ花粉のアレルギー成分はリンゴなどの果物に含まれるアレルギー成分と非常に似通っているために果物に対してもアレルギー反応が起きると言われております。
リンゴのほかにも桃やサクランボ、トマトなどでも起こりますが、種類は決まっており、
バラ科の果物が危険と言われております。
特に花粉症の時期にはアレルギー反応が出やすいので 十分注意が必要です。
お薬を十分に服用して予防するとともにできるだけバラ科の果物をさけることが必要です。
:花粉症がひどいのでマスクをしていますが、効果はありますか? 
A:マスクは鼻に入る花粉の量を約3分の1に減らすといわれており、花粉症には非常に有効な対策法です。
本州では花粉症のシーズンにマスクをした人をよく見かけますが、釧路などではほとんど見たことはありません。
その意味では釧路の花粉症は本州ほど重症な方は少ないといえるのかもしれません。

マスクの種類ですがマスクの値段が高ければよいというのではないようで、
使ったらこまめに洗うか、新しい物に交換するのが良いといわれております。
ただし、マスクをして運動をしてしまうとマスクの効果がなくなってしまうようです。
薬に頼るばかりでなく予防にも心がけると楽に花粉症シーズンを乗り切れるかもしれません。
Q:私はシラカバ花粉症で例年5月頃から鼻の症状がひどくなるのですが、
今年は
3月の下旬くらいから鼻の症状が出始めております。
そんなに早くシラカバ花粉が飛び始めているのでしょうか?
A:シラカバ花粉症の患者さんの一部にハンノキ花粉症を合併される場合が有ります。
ハンノキは植物学上はシラカバと同じハンノキ属でいわば親戚どうしみたいなものです。
ですからシラカバ以外にハンノキにも反応しているものと思われます。
今年は昨年の猛暑の影響でハンノキ花粉が例年以上に飛散しており症状が出たものと思います。
もうすぐシラカバ花粉の時期が来ますがハンノキ花粉で、
鼻がかなり過敏になっておりますとわずかのシラカバ花粉でも反応することが予想されます。
シラカバ花粉飛散前のお薬の服用をおすすめいたします。
(2014年4月)
Q:毎年同じ時期になると鼻の調子が悪くなりますが花粉症なのでしょうか。
確かにお話から考えますと花粉症の可能性があります。
同じ時期に目のかゆみが起こったり、天気のよい日に外に出ると症状が悪化する場合は特に可能性が高くなります。
ただ実際に血液検査を行いますと意外にもアレルギーがなかったり、
ほこりなどが原因ノアレルギーだったりしますのできちんと病院で検査を受けてみてはいかがでしょうか。
花粉症はお薬のみらず花粉をできるだけ吸い込まないようにする原因対策が非常に重要です。
たとえば、イネ科の場合は飛散距離は、100m以内ですので周囲の環境により症状に大きな差が出ます。
イネ科の牧草の多い地域の方や野球などでイネ科の雑草の多い学校のグラウンドなどにいるお子さん、
周囲に空き地の多い住宅地などではイネ科の雑草を吸い込む可能性が高くなります。
可能であれば近所のイネ科の雑草を花粉の飛ぶ前に除草しますと症状はかなりよくなりますので行ってみてください
Q:花粉症の対策ってあるのですか?
A:花粉症はハウスダストなどのほこりのアレルギーと比べると症状が強く薬も効きづらい場合があります。
花粉症の対策としては天気の良い日に出掛けると当然症状が出ますのでできるだけ外出をさけ、
どうしても外出しなくてはならない時は薬を必ず飲んで出掛けたり、マスクや眼鏡などで予防に努めることです。
また、窓を長時間開けたり、外出した衣服のまま家に入ると家の中に花粉が入り、家の中でも症状が現れることになります。
外出から帰ったら服を着替えるか、よく服についた花粉を除去してから家に入るようにしてください。
天候により症状の出方が大きく違いますので天気予報や花粉の飛散情報に注意しましょう
Q:子供が花粉症といわれたことがありますが、鼻水やくしゃみだけの症状だと風邪と区別ができません。
花粉症を疑うにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

A:確かに鼻の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなど風邪と花粉症の区別は難しいと思いますが、
花粉症にはいくつかの特徴的な症状があります。
まず花粉症には目のかゆみや涙がでるなどの眼の症状が高率に合併することです。
鼻水の色も水のような透明な鼻水で、また鼻のかゆみが非常に強くみられます。
皮膚のかゆみや顔などに湿疹が起こる場合もあります。
屋外にでると症状は悪化し特に風邪の強い晴れた日に症状が悪化します。
もともとほこりなどのアレルギーを持っている方は特に合併しやすく、
クラブ活動などで屋外に出る機会の多い子供によくみられます。
花粉症は早めに薬を開始すると季節の間は症状が軽く済みますが症状が悪化してからですと薬はなかなか効きません。
花粉症を疑いましたら早めに耳鼻咽喉科に受診をお勧めいたします。
Q毎年季節の変わり目の3月頃にくしゃみ、鼻水、咳などが続きます。
花粉症ではないかと思うのですが釧路ではもう花粉は飛んでいるのでしょうか?
A:釧路で花粉が本格的に飛散するのは4月中旬以降です。まだ3月は花粉は飛んでおりません。
しかしほこりやダニなどのアレルギー性鼻炎の患者さんは季節の変わり目に症状が悪化しやすく、
これは気温の変化にたいして自律神経などが不安定になりやすいためと考えられております。
喘息などを合併している方では咳がひどくなったりもします。ひどくならないうちにお薬を服用してください。
(2014年3月)
Q以前に耳鼻科でシラカバ花粉症といわれましたが、鼻の調子が悪くなるとリンゴを食べると口の中がかゆくなったりするのですが関係ありますか
A:シラカバ花粉症などが原因でリンゴなどの果物に対するアレルギーを発症することがありOASと呼ばれています。
シラカバとリンゴは植物学的には決して近縁ではありませんがたまたまシラカバ花粉の1つの成分がリンゴの果実の成分と似ているために、リンゴに対してもシラカバ花粉と間違ってアレルギー反応が起こってしまう現象です。
シラカバの樹液などは成分的には花粉とは異なりますので問題ありません。
これと似たような現象で最近問題になっているのが茶のしずくの石鹸を使用して小麦のアレルギーを発症してしまっている問題です。
これも茶のしずく石鹸にたまたま小麦の成分が含まれていて繰り返し使用することで小麦アレルギーを発症しました。
OASは花粉症などの鼻のアレルギー反応が口などの別の部位で新たなアレルギー反応を起こすわけですが、茶のしずくは皮膚のアレルギー反応が食べ物のアレルギーを起こす現象です。
アレルギーは全身の反応ですので花粉症が悪化して喘息のような症状を誘発したりすることもあります。
花粉症や皮膚のアレルギーだからと油断せずにひどくなる前にしっかり治療してください。
Q先日病院で血液検査をしたらシラカバ花粉症といわれました。その時に果物を食べると口の中がかゆくなる症状がないか聞かれたのですが花粉症でリンゴのアレルギーにもなるのでしょうか
 A:シラカバ花粉症で果物を食べると口の中にアレルギー症状が起きる患者さんが時々みられ口腔アレルギー症候群といわれております
多くは口の中のかゆみなど一過性ですが中にはアナフィラキシーショックなどを起こす方も存在します
果物のなかでバラ科といわれるリンゴ、キゥイ、さくらんぼ、ももなどが頻度が高いと言われております
これはシラカバの花粉の中に含まれるアレルギーの原因物質とリンゴなどの中に含まれる成分が共通のPR10といわれるたんぱく質であるためにおこります
最近では大豆にもこのPR10が含まれており豆乳を飲んで口やのどにアレルギー症状が起きた報告もあります
口腔アレルギー症候群ではアレルギーの発症の原因は花粉症ですので通常の食物アレルギーと違い下痢などの消火器症状は伴わず口やのどの症状が主になります
先ほどの豆乳の場合も豆腐や納豆など大豆を加工したものは大丈夫なため一見大豆アレルギーとは気づきにくく診断が困難なケースもあります
心当たりの方はアレルギー専門医に相談してください
Qシラカバの花粉症と言われていますが3月末くらいから毎年鼻の症状が出始めます。
先生の花粉情報ではまだシラカバは飛散していないようですが、なぜ症状が出るのでしょうか?
 A:北海道ではシラカバによく似たハンノキという樹木が湿原などに多くみられます。
このハンノキの花粉はシラカバ花粉より前の3月末から5月位にかけて飛散します。
シラカバ花粉と非常によく似ているためにシラカバ花粉症の方はハンノキ花粉にもアレルギーを合併して花粉症の症状が出ることがあります。
できればハンノキ花粉の飛散する3月末からお薬の服用を開始した方がシラカバ花粉の時期も楽に過ごせます。
花粉情報ではハンノキ花粉の飛散情報もお伝えしておりますので参考にされてください。
(2015年4月)
Q以前病院で血液検査をしたところヨモギ花粉症と言われました
秋がシーズンと言われましたが毎年5,6月にも症状が出るようです
ほかの花粉症はないといわれましたが何かのアレルギーがあるのでしょうか
A:ヨモギはキク科の植物です
キク科にはキク、ヨモギの他にタンポポも該当します
タンポポはこの時期に花粉が飛散しますのでヨモギ花粉症の方も交差反応で症状の出る方がおります
花粉は種が近いと互いに交差反応を起こすことがありますので注意してください
また果物と交差反応を起こす場合もあり口腔アレルギー症候群と言われております
現在では交差反応を網羅的に調べる検査も出てきておりシラカバ花粉症では特にさまざまな花粉、果物、野菜などと交差反応を示しアレルギーをおこしますので注意しましょう
Q花粉症で咳き込むことはありますか?花粉症の薬を飲んでもなかなかおさまらないのですが。
A:花粉症は鼻や目の症状ばかりではなく咳などの症状や皮膚炎などの皮膚の症状など全身にアレルギーを起こします。
特に天気によってその症状が変わるのが特徴で、
通常のアレルギーのお薬だけではなかなか症状がとれない場合もしばしば見受けられます。
そのような場合にはステロイドを使うと症状が良くなりますが副作用に注意が必要です。
一般的に飲み薬は長期間飲み続けると副作用の恐れがあると言われており花粉症の場合は1週間程度までの服用になります。
それもできれば頓服で天気の良い日に飲むようにすると効果的です。
一方点鼻のステロイド薬は全身の副作用もほとんどなく効果もアレルギーのお薬より強いと言われており、
最近は1日1回の点鼻で済む薬も増えてきました。
また喘息のような症状には口から吸いこむ吸入ステロイドも点鼻と同様に副作用も少なく効果も高いと言われております。
一方ステロイド点眼薬は眼圧の上がる恐れのあることから眼科の専門医での処方をお勧めします。
このようにステロイド薬も上手に使い分けして頂くと症状が楽になりますので専門医に詳しく聞いてみてください。
(2014年7月)
Qシラカバ花粉症ですが日によって症状の出方が違うのですが花粉の飛散するタイミングを教えてください
A:シラカバ花粉などの樹木花粉は比較的長い距離を飛散する特徴があります
たとえば釧路市ですと阿寒や弟子屈などの山林から市内まで容易に飛散してきます
釧路市内は霧で天気が悪くても阿寒は天気が良くて気温が上がっていると飛散量は多くなります
また風向きや風速によって飛散量は大きく異なります
釧路ですと天気予報で気温が高く湿度が低く風向きが北風でかつ霧がない状態ですと最も症状が出やすいと思います
また風が強い場合には一度飛散した花粉が路上に落ちて再飛散する場合があり、また窓を開けていると室内に入り込みしばらく症状が続くことがありますので注意してください
飛散量は年によって大きく変動します。一般に飛散数は隔年で増減しています
昨年と同様の対策ですと治療が不十分になる恐れがありますので早めに病院に受診しましょう
:毎年シラカバ花粉症と言われお薬を服用しておりましたが今年は調子が良く、お薬も飲んでおりません。
昨年はリンゴなどを食べた後に口の中がかゆくなり花粉症に関係したアレルギーのせいだと言われました。
花粉症が良くなったのでしょうか?またお薬は飲まなくても大丈夫ですか?
A:シラカバ花粉は年によって飛散数が大きく変動します。
昨年は飛散は多かった年でしたが、今年は今のところ飛散数は少なく経過しております。
そのためまだ症状が出ていないのではないでしょうか。
残念ながら花粉症が治るのはごく一部の方で毎年何らかの症状が出る方がほとんどです。
またシラカバ花粉症の方はリンゴを食べて口の中にアレルギーを起こしやすく口腔アレルギー症候群と呼ばれています。
花粉の飛散時期に口の症状も悪化しまれにのどの奥にアレルギーを起こすと呼吸困難になる場合がありますので、
鼻の症状がない場合でも花粉の飛散時期だけはお薬を服用していた方が無難です。
花粉症は一旦悪化してしまうと薬の効果が出るまでに時間がかかりますので早めの服用をお勧めいたします。
(2015年5月)
Q:リンゴやさくらんぼを食べると口がかゆくなります。5月頃になると症状が出るようです。
花粉症がありますが何か関係はあるのでしょうか?
A:花粉症の中で特にシラカバ花粉症の方に多いのがリンゴなどをはじめとする果物に対するアレルギー症状を起こす果物過敏症です。これはシラカバ花粉のアレルギーを起こす成分とリンゴなどの成分が非常に似通っているためで、見かけからは全く想像できませんが思いもかけずアレルギーを起こしてしまいます。
厄介なのはこのアレルギー成分がいろいろな果物に含まれており徐々に食べれなくなることです。
また、果物ばかりではなく豆乳も大変危険です。
この病気に対しては残念ながら治療ではなく、アレルギーを起こすものを避けることしかありません。
アレルギーを抑える薬を内服するとある程度は危険性は少なくなりますが、シラカバ花粉症を治さなければこの口腔アレルギーも治らないのです。
今のところはきちんと検査をして食べられない果物を食べないようにするしか手立てがないのが現状です。
(2015年7月9日)
 Q:最近テレビでスギ花粉症に対して舌下(ぜっか)免疫療法という新しい治療が始まる特集番組をみました
花粉症が完全に治ったり症状が良くなると聞いていいなと思いました
私は以前からハウスダストとシラカバ花粉症で果物アレルギーも合併しているのですがスギ以外にも舌下免疫療法はないのでしょうか
 A:免疫療法は実は100年以上も昔から行われております。
今までの方法は週に2日ほど注射に通わなければならないため忙しい方には行えませんでした。
また体調が悪い時等に副作用で呼吸困難などを起こすこともあることから一般の病院では行われなくなってきた経緯があります。
その副作用を軽減したのが2014年の6月に新しく認可になったスギ花粉症の舌下免疫療法です。
この方法では数年間にわたり毎日花粉のエキスを規則正しく口の中に投与しなければなりません。
効果は2年目くらいから徐々に現れますが、さらに数年継続する必要がありかなり根気のいる治療です。
自己判断で中止したり服用間隔を変えたりすると重大な副作用を起こす危険性もあります。
残念ながらまだ日本ではスギ花粉症のみしか市場に出回っておりません。
ヨーロッパではダニ、シラカバ、イネ科など様々な治療薬が認可され使われております。
数年後には日本でもダニに対する舌下療法が認可される予定と聞いております。
ダニなどのハウスダストの注射による免疫療法は保険適応でアレルギーに詳しい病院で行われております。
興味のある方は問い合わせてみてください。
(2014年10月16日)
Q:昨年病院で検査したところ花粉症といわれました。
最近鼻の調子が悪くなってきたので昨年のお薬を服用してみましたが効果がありません。
昨年は効果があったのですがだんだん悪くなってきたのでしょうか。
 A:花粉症の方は鼻の調子が悪くなってきてからお薬を飲まれる方が多いのですが薬が効き始めるまでには時間がかかります。
花粉の飛散のピークになってからお薬を服用しても効果が出ないことが多いため、
できれば飛散の開始の少し前からお薬を服用する初期療法をお勧めしています。
ピーク時は場合によってはステロイドなどの副作用が強い薬を服用しなければならないこともあります。
昨年効果があったのは花粉のピークを過ぎてからお薬を服用したからかもしれません。
天候の良い風の強い日は花粉の飛散も多くなりますので、
是非この花粉情報などを参考にしてお薬の服用を忘れないようにしてください。
 Q:先日新聞で最近食物アレルギーは増えてきていて原因が花粉症ではないかとの記事がありました。
花粉症と果物アレルギーに何か関係があるのでしょうか?
 A:花粉症の中でシラカバ花粉症の方に多いのがリンゴ等を始めとする果物に対するアレルギー症状を起こす果物過敏症です。
これはシラカバ花粉のアレルギーを起こす成分とリンゴなどの成分が非常に似通っているためで、
見かけからは全く想像できませんが思いもかけずアレルギーを起こしてしまいます。
厄介なのはこのアレルギー成分がいろいろな果物に含まれており徐々にアレルギーが増えてきてしまうことです。
残念ながら根本的に治す治療はありません。
アレルギーを抑える薬を内服するとある程度は危険性は少なくなりますが、
シラカバ花粉症を治さなければこの口腔アレルギーも治らないのです。
今のところはきちんと検査をして食べれない果物を食べないようにするしか手立てがないのが現状です。
シラカバに対する根本治療ができる日が来るのを待つしかないでしょう。
(2016年5月)
 Q:イネ科の花粉症です。
花粉を吸わないようにマスクをしたいのですが夏場は暑いですし目立ってしまいます。
眼もかゆくなりますが裸眼なのでメガネなどをしたほうがいいですか?
  A:花粉症の基本的な対策としていかに花粉を体内に入れないようにするかは非常に重要です。
マスクを使用することで花粉の量を1/3から1/6に、メガネの使用で1/3に、ゴーグルならば1/10に減少させることが可能です。
また衣服に付着して室内に持ち込まれた花粉は長期にわたって症状を引き起こすことになりますので注意が必要です。
マスクはなるべく顔にフィットする必要があり、普通のマスクの場合湿ったガーゼを挟むと効果が高くなります。
確かに夏場にマスクをするのは暑くて大変かもしれませんが薬を飲まなくても症状がよくなり経済的です。
一度試してみてはいかがでしょうか。
(2015年6月15日)
 Q:子供が来年の4月から本州に進学を予定しておりますがもともとシラカバ花粉症があり毎年ひどい症状です。
本州にはスギ花粉症があるので向こうでスギ花粉症になるのではないかと心配ですが先日テレビで舌下免疫療法で治るという番組を見ました。こちらにいるときから治療できないですか?
  A:昨年の10月からスギ花粉症に対して舌下免疫療法のお薬が発売されました。
免疫療法とはアレルギーの原因となるものをごく少量投与して体質を改善させる治療ですが今までの注射によるものは頻回の通院とリスクがあることから敬遠されておりました。
舌下免疫療法は2週間に1回の通院ですみ、リスクも軽減されているため有望な治療と言われております。
しかし花粉症になっていない方に投与したデータはなく健康保険もききません。
まずは本州に行かれてからスギ花粉症になっていないか毎年シーズン終わりの5月頃に血液検査をお勧め致します。
通常花粉症はまず血液中にスギに対する抗体ができ、しばらくして花粉症を発症します。花粉症を発症する前の抗体陽性の時期を感作と呼びますがこの段階で治療を開始すると発症を予防できるというデータがあります。
血液検査でスギ花粉に感作されたら舌下免疫療法をお勧め致します。
 Q:長年花粉症で悩んでいるのですが花粉症は治りますか?
  A:花粉症は残念ながら治る可能性は低いと言われております。
20代から30代で屋外で活動する方に花粉症が多いと言われておりますが最近は低年齢化で10代のお子さんも増えてきております。一般に50歳を過ぎると免疫力が落ちるとともに花粉症も治る場合があります。
それまでは花粉症の季節がきたらお薬で対処するしかありません。
症状が起きてから慌てて薬を飲むのではなく、症状の起きる少し前から服用して下さい。
本州で見られるスギ花粉は飛散量も非常に多く、飛散期間も2,3か月に及び症状も強いため、2年前から花粉症を根治させる舌下免疫療法が開始されました。
釧路ではスギ花粉は飛散しませんので、釧路に住んでいれば心配ありませんが、過去に本州にいた時にスギ花粉症だった方で再び本州に転居予定の方には是非お勧めの治療です。
釧路は日本で有数の花粉の少ない地域ですので患者さんも少ないですがシラカンバ花粉症では果物アレルギーも合併することがありますので放置せずに薬の服用をお勧め致します。
(2016年3月)
 Q:シラカンバ花粉症と言われております。
毎年シラカンバ花粉は5月頃から飛散していると放送されておりますが、私は4月から調子が悪くなります。
どうしてでしょうか?
  A:シラカンバ花粉は釧路では5月中旬から飛散します。
シラカンバとハンノキは植物学上の分類では類縁なため、シラカンバ花粉症の方はハンノキ花粉にも反応する方が非常に多くみられます。ハンノキ花粉はシラカンバ花粉より早く4月の初旬頃より飛散を開始するためシラカンバ花粉症の方は4月から6月頃まで花粉症に悩まされるのです。
同じくシラカンバ花粉はリンゴなどとも類縁なためシラカンバ花粉症ではリンゴなどに対する果物アレルギーも合併することがあります。そろそろ薬の服用をお勧め致します。
(2016年4月4日)
 Q:シラカバ花粉症と言われお薬を服用しておりましたが今年は調子が良く、お薬も飲んでおりません。
昨年はリンゴなどを食べた後に口の中がかゆくなり、花粉症に関係したアレルギーのせいだと言われました。
花粉症が良くなったのでしょうか。またお薬は飲まなくても大丈夫ですか。
  A:シラカバ花粉は年によって飛散数が大きく変動します。残念ながら花粉症が治るのはごく一部の方で毎年何らかの症状が出る方がほとんどです。
またシラカバ花粉症の方はリンゴを食べて口の中にアレルギーを起こしやすく口腔アレルギー症候群と呼ばれています。
花粉の飛散時期に口の症状も悪化し、まれに喉の奥にアレルギーを起こすと呼吸困難になる場合があります。
あまり知られていませんが大豆とシラカバ花粉も類縁関係にあり、豆腐や納豆などの加工食品は食べられますが豆乳などの熱処理されていないものでは非常に強いアレルギー反応を起こしショックになった報告もあります。
シラカバ花粉症の方は鼻の症状がない場合でも花粉の飛散時期だけはお薬を服用していた方が無難です。
花粉症は一旦悪化してしまうと薬の効果が出るまでに時間がかかりますので早めの服用をお勧め致します。
(2016年5月26日)
 Q:花粉症の時期になると鼻の症状だけでなく眼のかゆみなどにも悩まされます。
近くの内科で内服薬と眼には点眼薬を貰っています。眼の症状が酷い時は普通のアレルギーの点眼薬では効果がないためステロイドの入った点眼薬を処方してもらい、なんとか乗り切っている状態です。
ところが最近眼の痛みなどが時々起こるようになりました。専門の眼科医を受診した方が良いでしょうか。
  A:花粉症の場合に特徴的なのは鼻の症状ばかりではなく眼にも強い症状が出ることです。
内科や耳鼻咽喉科などを受診された場合眼の症状に対して問診だけでアレルギーを抑える点眼薬を処方しています。
ただこれらのお薬で効果が不十分な場合にはステロイド入りの点眼薬が用いられますが、この場合必ず眼科で眼圧をチェックして頂きながら使わなくてはなりません。
かなりの頻度で眼圧が上がり、緑内障になる恐れがあるのです。
私の医院でもステロイドの点眼薬が必要と思われる患者さんには眼科の受診をお勧めしております。
またコンタクトレンズも好ましくありませんのでできるだけ花粉の入りにくい形状のメガネにすることをお勧め致します。
(2015年1月8日)
:花粉症の時期になると鼻の症状だけでなく、眼のかゆみなどにも悩まされます。
近くの内科で内服薬と眼には点眼薬をもらっています。眼の症状が酷い時は普通のアレルギーの点眼薬では効果がないためステロイドの入った点眼薬を処方してもらい、なんとか乗り切っている状態です。
専門の眼科を受診した方が良いでしょうか?
A.花粉症の場合に特徴的なのは鼻の症状ばかりではなく眼にも強い症状が出ることです。
内科や耳鼻咽喉科などを受診した場合、眼の症状に対しては問診だけでアレルギーを抑える点眼薬を処方しています。
ただこれらのお薬で効果が不十分な場合にはステロイド入りの点眼薬が用いられますがこの場合必ず眼科で眼圧をチェックして頂きながら使わなくてはなりません。
かなりの頻度で眼圧が上がり緑内障になる恐れがあるのです。
私の医院でもステロイドの点眼薬が必要と思われる患者さんには眼科の受診をお勧めしております。
またコンタクトレンズも好ましくありませんのでできるだけ花粉の入りにくい形状のメガネにすることをお勧め致します。
(2016年5月)
 Q:昨年シラカバ花粉症と言われました。そろそろ花粉の飛散する時期だとは思いますがよく風邪もひくため鼻水の原因が花粉症か風邪のせいなのかよくわかりません。
見分ける方法などあるのでしょうか?
  A:風邪と花粉症を見分けるポイントとしては眼の症状が出るのでしたら花粉症が一番考えられます。
また花粉症の鼻水は無色透明で水っぽいですが風邪の場合は様々で時間と共に粘っこくなったりします。
他に皮膚のかゆみなども花粉症に伴っておこります。
試験的にアレルギーの薬を飲んで効果が出るようでしたら花粉症の症状と推測できます。
また天候に左右されるのも花粉症の特徴で、さらに屋外で症状は強くなります。
ラジオ、新聞などの花粉情報と鼻の悪くなる日が一致していれば間違いないでしょう。是非参考にしてみてください。
(2017年4月)