アレルギー

:アレルギー性鼻炎といわれていますが鼻のつまりが強いため市販の点鼻薬を常用しています。
最近薬の効き目が悪くなってきたのですが鼻炎がひどくなってきたのでしょうか。
A アレルギー性鼻炎の治療は内服薬と、ステロイドの点鼻薬が基本となります。
内服薬には主にくしゃみ、鼻水によく効くものと鼻詰まりによく効くものがあります。
またステロイドの点鼻薬も副作用の少ないものが開発されております。
市販の点鼻薬を使われているようですが、
点鼻薬の多くは鼻づまりをよくするために血管収縮薬と呼ばれる成分が含まれております。
この点鼻薬を常用しますと最初は非常に効果がありますが、徐々に効果が続かなくなり、逆に前よりひどい状態になります。
まず点鼻薬を中止し、単に鼻づまりをとるのではなく、アレルギー治療を基本にするべきでしょう。
:喘息で長年苦しんでおります。最近鼻の調子が悪く喘息の発作も増えております。
鼻の方も診てもらった方がよいでしょうか?
喘息と鼻の病気は非常に密接に関連しています。
鼻の病気とは子供さんの場合はアレルギー性鼻炎が、大人の方の場合は副鼻腔炎等が関連が高いといわれています。
喘息の原因となる気管支と鼻は息を吸った空気が肺に到達するまでの同じ通り道で気道と呼ばれます。
アレルギーなどは体に入ってくる異物に対する反応ですから、
アレルギーが鼻で起こっても気管支で起こってもほぼ同じ病気とする考え方があります。
また副鼻腔炎の中で好酸球と呼ばれる白血球が炎症を起こす副鼻腔炎の場合は、
同じ炎症が気管支にも認められ重症の喘息を合併します。
喘息の患者さんに対する鼻の治療が喘息の発作の回数を減らす効果が確認され、
この考え方に従って現在ではアレルギー学会では喘息の患者さんで鼻の病気を合併している場合は、
鼻の治療をすることを勧めております。
鼻の病気はアレルギー性鼻炎ばかりではなく、特に大人の喘息の場合は好酸球性副鼻腔炎が関係している場合もありますので、
耳鼻咽喉科で適切な診断と治療をお勧めいたします。
アレルギー性鼻炎がひどく市販の薬も効かないため病院でステロイドをもらったところよく効きましたが、
長期間は処方できないと言われました。どうしてでしょうか?

A.ステロイドはアレルギーなどに非常に効果があります。
そのため一度服用された患者さんは次からもステロイドを希望されるケースが多く見られます。
しかしステロイドは効果がある反面副作用も強く、特に長期間飲む場合には骨折しやすくなったり、
糖尿病になったり、風などにかかりやすくなったりなどの症状がでてきます。
ですからアレルギー性鼻炎のように生命に直接影響のない病気であまり副作用の強い薬を長期間飲むことはおすすめしません。
同じステロイドでも鼻に噴霧するものは鼻にのみ作用しますので副作用もほとんどなく効果も強いといわれております。
また鼻炎の場合は薬で効果のない場合は鼻の手術などの方法もあります。
ですから花粉症のように強い症状が短期間おこる場合にはステロイドも考慮に入れますが、ハウスダストアレルギーのように一年中症状が続くものに関しては鼻の噴霧薬や手術を考えられた方がよいのではないでしょうか?
:特に鼻の病気という訳ではないと思いますが、くしゃみをする時に必ず1回では済まず、何回か連続して出ます。
ムズムズする感じがしばらくとれないのですが、調べてみたほうがよいでしょうか?
お話からアレルギー性鼻炎と思われます。
アレルギー性鼻炎は慢性の経過をたどるため本人も気がつかない事もありますが、
連続するくしゃみ発作、鼻のかゆみなどは典型的な症状と思います。
軽い症状でしたら様子をみてもよろしいと思いますが、ひどくなると鼻づまりで呼吸が苦しくなる事もありますので、
そのような場合は耳鼻咽喉科への受診をお勧めいたします。
:アレルギー性鼻炎の治療を受けておりますが薬をやめるとすぐに症状が悪化しなかなか薬をやめられません。
どうしたらよいでしょうか。
A.アレルギー性鼻炎の治療は薬が主体ではありますが、
根本的にアレルギーにならないようにするために大事なことは環境対策です。
まず自分のアレルギーの原因を突き止め徹底的に原因を減らすことです。
具体的にはハウスダストであればお部屋の掃除や寝具の洗濯など、
また花粉症であればできるだけマスク、めがねで防護し花粉情報に気をつけることです。
この積み重ねによって体内のアレルギー反応は減少し症状も徐々に改善します。
またハウスダストなどでは体質を変える減感作治療などもあります。
この治療は
1週間に2回通院しなければならないため大変ですが60%位の方に効果があると言われております。
近年問題になっているメタボリック症候群も生活習慣の乱れが原因ですがアレルギーもまさに食事、
生活環境が密接に関係しております。まずは身の回りのアレルギー対策から始められてはいかがでしょうか。
Q:私は鼻アレルギーでハウスダストが原因と言われました。
部屋の掃除はきちんと行っているつもりですが、何かよい対策法はありますか?
A:まずは掃除です。
皆さん掃除機で掃除されていると思いますが、実はダニを減らすには1平方メートルあたり20秒以上掃除機で掃除しなくてはならないといわれています。
皆さんそこまで時間をかけているかたはいないのではないでしょうか。
またじゅうたん、たたみは特にダニのすみかとなりやすいので出来るだけじゅうたんはやめましょう。
布団が最もダニが多いといわれており、布団は天日に干してたたいたり掃除機をかけるとよいでしょう。
出来れば丸洗いが出来れば最高によいと思います。
部屋の家具は極力へらし、カーテンなどもほこりがたまりやすいので、こまめに掃除が必要です。
最近では空気清浄機などもよく見かけます。
これらを購入するのもひとつの方法ですが、こまめにフィルター掃除が必要です。
またぬいぐるみと一緒に寝るお子さんがいらっしゃると思いますが、ぬいぐるみはダニの格好の温床で、
子供が顔を近づけることも多くアレルギーの悪化の原因となります。ぬいぐるみはなるべく避けるかよく洗いましょう。
ソファーも隙間にダニがよく増えやすく、特に織物のソファーは危険です。
出来るだけ掃除をすくか、ビニール製、皮製のものに変えたほうがよいでしょう。
以上のようにお話するとノイローゼになってしまう方もいるかも知れませんが、
少しずつでもよいかと思いますのでお部屋の改造をお勧めいたします。
Q:私を含め家族全員がアレルギー性鼻炎を持っているのですが、遺伝するのでしょうか?
生まれたばかりの子供がおりますが、アレルギーにならないようにする方法はないでしょうか?
A.確かにアレルギーは遺伝します。
しかし遺伝だけで100%決まるわけではなく、アレルギーの発作には環境も非常に重要です。
特にハウスダストがアレルギー性鼻炎の原因となることが多く、
生まれたばかりのお子さんもできるだけ早くハウスダストを周りの環境から少なくする必要があります。
具体的には絨毯などを止め、ぬいぐるみは置かない!
布団、床は毎日でなくとも
1日おきでも結構ですので時間をかけて(1平方メートルあたり20秒)かけて掃除をする。
布団カバーをダニを通さないものにするなどです。このような努力によってアレルギーを防ぐことが十分可能です。
頑張ってください。
:妊娠5ヶ月になります。以前からアレルギー性鼻炎で妊娠してから特に最近鼻の調子が悪くて息ができません。
妊娠中ですが、お薬を飲んでも大丈夫でしょうか?
A 妊娠中は女性ホルモンの関係でアレルギーが悪化することがよくあります。
ただ妊婦さんには原則としてお薬は処方したしません。
ひどくなれば、蒸しタオルなどで鼻を温めるとある程度鼻が通るようになります。
重症の場合は、鼻の粘膜をレーザーを使って焼くような手術を行います。
特に麻酔が問題なければ通院で1日で行えます。一度相談してみては、いかがでしょうか。
:アレルギー性鼻炎ですが、なんのアレルギーか調べておりません。やはり調べたほうがよいのでしょうか?
A.アレルギー疾患は、基本的に何かに対するアレルギー反応があって起こるものです。
ですからまずその原因を知っておくことは非常に重要です。
アレルギーの予防と対策によってかなり症状を楽にすることができます。
花粉は季節的なものですので季節に合わせてお薬を服用することになりますが、
それとともにマスクやメガネなどの対策によってかなり症状が穏和されます。
また、ハウスダストやダニは室内に原因がありますが、その最大の温床は布団にあります。
布団を丸洗いにしたり、防ダニカバーをつけることにより症状を軽減できます。
アレルギー疾患は親兄弟などで遺伝することが多く、
親がアレルギーの場合はお子さんに対して幼少の頃からハウスダストなどの原因対策を行うことによりアレルギーになりそうな予備軍を減らすことができます。
アレルギーは遺伝と環境の2つが合わさって起こるものです。
残念ながら遺伝は治療によってかえることは出来ませんが環境を変えて予防は可能です。
まず、原因を突き止めて原因対策に頑張ってください
:アレルギーは遺伝しますか?また昔よりアレルギーの患者さんは増えているのでしょうか?
A.アレルギー疾患はある程度遺伝要因があるといわれています。
親がアレルギーの場合はお子さんもアレルギー疾患になる可能性がありますので十分注意する必要があります。
ではそのような点に注意すればいいかというと重要なのは環境因子です。
アレルギーは昔は多くありませんでしたが近年患者が増えてきたといわれており、その要因として衛生仮説があります。
この仮説は生まれてきて間もない乳児期は胎児期の母体との拒絶反応を防ぐためアレルギーに傾きやすい体質になっています。
生まれてきて様々な感染が起こると体の中で細菌などの微生物に対抗しやすい免疫システムが徐々に誘導されます。
ところが日本のように衛生環境がよく感染の機会が減ると、
生まれてきたときのアレルギーになりやすい体質のまま大きくなってしまいます。
幼児期以降に感染症になってもこの免疫の体質は変わらないと言われています。
ですから生まれてきて1,2年は免疫もまだ未発達で感染症にかかりやすいのですが、
この感染の頻度がアレルギーになるかどうかの決め手になっています。
予防接種なども行い感染症に対する免疫誘導が促されればある程度アレルギーは防げるかもしれません。
汚い環境は感染のリスクを増やしますがきれいすぎても正常な免疫が発達できないということは、何事もほどほど、中庸が良いということでしょう。
:先日急に唇が腫れてのどが腫れた感じになり呼吸が苦しくなりました。
ほどなくおさまったのですが、特に熱もなく風邪をひいたわけでもないのですが、
一度病院に受診したほうがいいでしょうか?
 A 急激に唇やのどの腫れが起こったとすると、まず考えられるのはアレルギーなどによるものです。
軽いものでは蕁麻疹のようなもの、重症ではショックと呼ばれますが、
一部の果物に対するアレルギーをもっている方にこのような症状がでることがあります。
他には血管性浮腫と呼ばれ様々な刺激で唇やのどの浮腫を起こします。
また一部では遺伝性のものもあり、これはアレルギーではなく血液の中の補体と呼ばれる機能の低下により起こります。
ほかにも高血圧などで時々用いられるお薬などの副作用でのどの腫れがおこることもあります。
のどの腫れは放置すると窒息に至ることもありますので一度原因も含めて病院で検査を受けられてはいかがでしょうか。
(2015年8月)
:子供は喘息で小児科に通院中ですが最近鼻づまりが酷くなり市販の点鼻薬を使っていますが効果が長続きしません。耳鼻咽喉科に受診した方がいいでしょうか?
A 喘息のお子さんの80%はアレルギー性鼻炎を合併すると言われており、鼻炎の悪化は喘息の症状を悪化させます。
これは鼻と気管は一つのつながった呼吸器であり、そこに同じようなアレルギーが起きるためです。
また鼻が詰まると口呼吸となり乾燥した空気が直接口から気管に入りますのでさらに喘息を悪化させます。
ですから喘息と鼻炎は同時に治療するべきです。
市販の点鼻薬は効果は限定的であり、使い続けると逆に鼻づまりの副作用が現れます。
まず耳鼻咽喉科で鼻の診察を受けられてどの程度重症なのかを判断してもらい、
また副鼻腔炎などの合併がないかをきちんと調べてもらうべきでしょう。
:アレルギー性鼻炎で耳鼻科にかかっていますが飲み薬で眠くなるため、なかなか飲めません。
ステロイド点鼻薬をもらいましたがあまり使っておりません。
ほかに眠くならない効果の高いお薬はないのでしょうか?
A アレルギーの治療薬で最もよく使われているのは抗ヒスタミン剤と呼ばれるものです。
この薬剤の副作用として眠気があり、自動車の運転などは注意しなくてはいけません。
そのほかにも抗ロイコトリエン剤などの眠気のない薬剤もありますが、値段が高いために鼻づまりの強い方に主に使われます。
お話ですとステロイドの点鼻薬をあまり使われていなかったようですが、
最近の新しいステロイド点鼻薬は非常に効果が高く内服薬よりも勝っているというデーターがあります。
またステロイドというと副作用を心配される方も多いのですが、
最近の点鼻薬は体に吸収されにくく鼻のみに効果が出るように工夫されています。
弱点は鼻に感染症などがある場合に逆に悪化することがあるため、
鼻の感染症がないか耳鼻咽喉科の医師に確認をしてもらってから使用しなければなりません。
点鼻薬はなんとなく効果がないという先入観をお持ちの方が多いのですが、
実際は毎日きちんと使用すると比較的早く効果が出てきますので、
内服薬はやめてまずは点鼻薬だけでも使用してみてください。
なお市販の薬局で販売されている鼻づまりの点鼻薬は長く使うと逆に副作用がでますので混同しないように注意してください。
(2016年7月)
:アレルギー性鼻炎でお薬を飲んでおります。最近レーザー手術をすると治ると聞いたのですが本当ですか?
A レーザー手術は鼻の粘膜をレーザーの熱で焦がすことによりやけどのような状態にしてアレルギー反応を抑えるものです。
効果は1年から数年程度持続はしますが治るわけではありません。
また鼻づまりには効果がありますがくしゃみ、鼻水には効果はそれほど強くありません。
また子供の場合は粘膜の再生が早く効果の持続期間が短い傾向にあります。
あくまでお薬と同じように症状をコントロールする治療の位置づけです。
妊婦さんなどお薬の服用をできるだけ避ける方にはよいのではないでしょうか。
また一般的に花粉症など症状の起きる季節が限定されている方は季節時のみお薬の服用を行うのが基本となります。
ほこりなどが原因の方の場合は根本的に治すには免疫療法と呼ばれる注射による治療があります。
通院が大変な面はありますがアレルギー専門の病院では昔から行われている方法でアレルギー体質が治ってお薬の服用がいらなくなります。
詳しくはアレルギー専門の病院でお聞き下さい。
:10歳の子供がハウスダストアレルギーで薬を飲み続けております
最近薬を飲めば調子が良くなるのでそろそろ薬をやめてもいいかなと思っておりますがいかがでしょうか
A ハウスダストアレルギーの自然治癒はかなり難しいのですが、環境の改善により徐々に軽減させることが一番重要です
こまめな掃除などでまず頑張ってみてください
逆に治りずらいからといって鼻炎を放置すると喘息などを合併しさらにアレルギーが悪化するケースもよくあります
このようなハウスダストアレルギーを根治させる治療として原因となっているハウスダストを体内に注射しアレルギー体質を変える治療があり免疫療法と呼ばれております
治療は5年近くに及び特に最初の3か月から半年くらいは週に2回の注射が必要です
また効果のある方とない方が事前に予測できないこと、まれに重篤な副作用が起きることなどがあるため、この治療を行っている医療機関は限られておりアレルギー専門病院がほとんどです
しかし、60%くらいの方は完全に治り薬の服用もしなくて済むといわれております
またハウスダストアレルギーを抑えることにより花粉症など新規のアレルギー予防にもなるといわれております
喘息などが起こる前に一度専門病院でお問い合わせください
:茶のしずく石鹸で小麦アレルギーになった記事を新聞で読みました
食物アレルギーがなぜ石鹸で起こるのが不思議です。ほかの石鹸は大丈夫なのでしょうか?
A 茶のしずく石鹸に小麦の成分が含まれこれが皮膚を通して体内に入りアレルギーを起こしたとされています
通常の食物アレルギーは食物を食べることによってアレルギーになり徐々にアレルギー反応を起こすものですが、最近皮膚などを通してアレルギーになり、消火器などに症状を起こすものが知られるようになりました
また類似のものでは花粉症などにも食物アレルギーを合併する場合もあります
今まで食べても問題のなかった小麦に対して皮膚からの繰り返す小麦成分の投与により徐々に小麦アレルギーになってしまったのが茶のしずく事件でした
通常の小麦粉のようなものは皮膚を通過して体内に入り込むことはほとんどありませんが今回の茶のしずくは小麦を分解して細かくしていたため皮膚を通過しやすくなったものと考えられています
さらにアトピーなどで皮膚のバリア機能が低下していたりすると起こりやすくなると言われております
アレルギーになるきっかけは意外なところになる場合がありますので肌につけるものなどにも十分注意が必要ですね
:昔からアレルギー性鼻炎で以前は通院しておりましたが、妊娠を希望しておりお薬は飲まない方がいいと思い通院をやめました。だんだん鼻の調子が悪くなってきて我慢できなくなってきました
原因はハウスダストと言われ、お掃除も念入りにしているのですが他に何か対策はありますか?
A 妊娠を希望されている女性の場合はアレルギー性鼻炎のお薬を継続的に服用するのはお勧めできません
しかし妊娠を契機に鼻の症状が悪化する事が多く症状を我慢するのもつらいと思いますのでお薬以外のアレルギー性鼻炎の治療をおすすめします
まずはハウスダストのアレルギーとのことですので根本的にアレルギー体質を変える注射の治療である免疫療法がいいのではないのでしょうか
妊娠してからでは間に合いませんが妊娠前に始めればお薬なしで症状が抑えられる可能性があります
また妊娠してしまってからは鼻レーザーなどによる手術もあります
これで妊娠期間中はなんとか乗り切れると思います
鼻づまりでストレスがたまると胎児にも影響が出るかもしれませんので我慢せずにアレルギーの治療を行っている耳鼻咽喉科に受診してみてはいかがでしょうか
:鼻づまりがひどいのですが病院に行く暇がないので薬局で点鼻薬を買っています
30分位は鼻の通りが良くなりますが時間がたつとまた鼻が詰まってしまいます
最近では薬の効果も弱くなってきていますが病院に行くともっと効く薬を出してもらえますか?
A 鼻づまりの主な原因は炎症などで鼻の血管がひらいてむくみが起こるためです
市販の点鼻薬は開いた鼻の血管を閉じる作用があるので比較的短時間で鼻の通りが良くなります
ただ効果は一時的で、頻回に使うと鼻の血管が薬に反応しなくなり、逆に鼻の組織の厚みが増してかえって鼻が詰まるようになります
対策としてはまずは点鼻薬の使用を中止しましょう
そして原因となっている鼻の病気に対する治療を行いましょう
最初の1週間は離脱するのにつらいですが徐々に鼻のつまりはなくなってくるはずです
市販の点鼻薬はなるべく一時的に短期間で使用は中止するようにしましょう
:私は昔からアレルギー性鼻炎で耳鼻咽喉科に通院しておりましたが、最近1歳の子供が常時鼻がつまっており呼吸が苦しそうだったので自分と同じアレルギーかもしれないと思い病院に連れて行きました
しかし、まだ小さいのでアレルギーがあるかどうか診断できないと言われました
小児科で前に血液検査したところ卵アレルギーがあるのと皮膚科でアトピー性皮膚炎で通院しているのですが鼻炎は診断が難しいのでしょうか?
A 子供のアレルギーはまず食物アレルギーに始まりアトピー性皮膚炎、そして喘息、その後アレルギー性鼻炎というアレルギーを起こす場所が変わることが知られており俗にアレルギーマーチと言われております
アレルギーが起こる前には必ず頻回にアレルギーを起こす原因に接触していなくてはならないためある程度の時間が必要で徐々にアレルギー体質が蓄積していきます
この状態を減作といいまだ症状は出ていない段階です
そして比較的大量のアレルゲンが体内に入るとアレルギー症状が起こります
これを発症といいます
1歳前後ですと食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の症状ははっきりしますが鼻炎や喘息はまだ診断しにくいと思います
鼻炎は鼻のアレルギーですが、2歳前後までは免疫の力が弱く頻回に風邪などの上気道炎で鼻の細菌感染をおこします
感染症とアレルギーの体の免疫に関しては相反すると言われ感染を繰り返しているときにはアレルギーは抑えられます
また子供はアレルギーの症状を訴えないために気づきんいくく見逃されている場合もありますので、今後注意深くお子さんの様子を観察して頂き鼻をかゆがったり鼻血が出たりするようでしたら、受診されてはいかがでしょうか
:3歳の子供が以前にアレルギー性鼻炎と言われ治療をしておりました
最近鼻水も少なくなってきてしばらくお薬も飲んでいないのですが、夜になるといびきをかいて息苦しそうにしております。病院で治療を受けた方がよろしいですか
A 小児のアレルギー性鼻炎は子供が自ら症状を訴えることは少なく軽視しがちです
しかし鼻呼吸ができなくなると夜間睡眠中に無呼吸症を引き起こしたり場合によっては喘息などを合併したりします
大人の場合は鼻呼吸ができなくても口呼吸で代償できますが子供の場合は特にまだ構造上口呼吸がしずらいため重症の睡眠時無呼吸症になることが多いと言われております
睡眠時無呼吸症により夜尿、成長障害、学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)などが起こると言われておりますので、アレルギー性鼻炎の治療を受けて頂くのが良いのではないでしょうか
:アレルギー性鼻炎で14歳と11歳の子供が兄弟で薬を飲んでいますが、兄弟でもらっているお薬が違います
アレルギーの薬に違いがあるのでしょうか?
A アレルギー性鼻炎に用いるお薬で最も多いのはヒスタミンという鼻炎の悪化要因をブロックする抗ヒスタミン剤です
現在は昔より眠気の少ない薬が開発されておりますが、薬が血液中に入る量や薬の分解時間などに個人差があるため、個人個人にあったお薬を見極める必要があります
また抗ヒスタミン剤は主にくしゃみ、鼻水に効果がありますが、鼻づまりにはあまり効きません
鼻づまりには抗ロイコトリエン剤と呼ばれるお薬か、ステロイド剤の点鼻薬が有効です
このようにアレルギーの症状のパターンによってもお薬が変わります
そのため現在多くの種類のアレルギー薬が開発されており、患者さんにより使い分けがされているのです
また症状は時間と共に変わる可能性もありますので、途中で効果が弱くなった場合には医師に相談し薬を変更してもらうとよいのではないでしょうか
:アレルギー性鼻炎で現在お薬を服用中ですが妊娠を希望しておりお薬をなるべく飲みたくありません
また、以前にアレルギー検査をしたところハウスダストアレルギーと言われました
インターンネットで調べたら減感作療法という治療を見つけたのですが、普通の病院でやっていますか
A ご質問の減感作療法は現在は免疫療法と呼ばれることが多いのですが、人の免疫を変えてアレルギーの体質を根本から変える治療で6割の方はアレルギーが完全に治るといわれております
ただ現在市販されているものがハウスダストとスギ花粉の2種類のみしかないこと、最初の半年くらいまで1週間に2回の定期的な通院が必要なこと、喘息の合併がないことなど、いくつかの条件があるためあまり普及はしておりません
ただ妊娠を希望されている方は薬の内服は避けた方がいいと思いますし、妊娠期間中はアレルギー症状が悪化することが多いですので免疫療法をお勧めします
ただ週に2回の注射が終了し2週間に1度程度の維持療法に達してから妊娠可能となりますので早いうちに始められた方がいいと思います
現在この免疫療法を行っている病院はアレルギー専門病院、耳鼻咽喉科の一部の病院に限られておりますので事前に問い合わせた方がよいでしょう
:アレルギー体質を治す方法はあるのでしょうか
A アレルギー性鼻炎の場合は原因として最も多いのがハウスダストによるものです
これは部屋のほこりに中にいるダニが原因となっておりお部屋の掃除を入念にしてもなかなか減りにくいものです
このハウスダストアレルギーに対して原因となっているハウスダストを体内に注射しアレルギー体質を変える治療があり免疫療法と呼ばれております
治療は5年近くに及び特に最初の3か月から半年くらいは週に2回の注射が必要です
また効果のある方とない方が事前に予測できないこと、まれに重篤な副作用が起きることなどがあるため、この治療を行っている医療機関は限られておりアレルギー専門病院がほとんどです
しかし60%くらいの方は完全に治り薬の服用もしなくて済むといわれております
またハウスダストアレルギーを抑えることにより花粉症など新規のアレルギーの予防にもなると言われております
喘息などが起こる前に一度専門病院でお問い合わせください
:先日3歳の小児科でアレルギー検査をしたところ卵、ハウスダストのアレルギーがあると言われました
特に治療する必要があるのでしょうか
A アレルギー検査では血液中のIgEと呼ばれる抗体をはかっています
このIgE抗体は肥満細胞とよばれるアレルギーの症状をひきおこす悪役の上に待機しています
この状態を減作といいます
そしてアレルギーの原因物質が入るとその物質に特異的なIgEに結合し、これによって肥満細胞からヒスタミンなどの有害な物質が放出されるのです
ですから検査で陽性に出たということは感作の状態にはあるわけでいつアレルギーが起こるかわからない状況です
食物アレルギーの場合は年齢が進むと治るケースが多いようですがハウスダストはなかなか改善は見込めずやがて喘息などを引き起こしてくる場合も考えられます
できるだけ治療された方がいいと思いますよ
 :子供がいつも鼻づまりで口呼吸をしています
アレルギー性鼻炎と言われましたが薬を飲むとよくなりますがやめるとすぐに鼻が詰まるようです
病院に通うのも大変で症状も鼻づまりくらいなので様子をみてもいいでしょうか
 A 鼻は空気の除塵、加温、加湿などの機能を有しておりハウスダストや花粉を鼻でブロックして肺に入らないように防御するところです
鼻づまりに伴う口呼吸を行うと風邪をおこすウィルスや花粉、ハウスダストが直接肺の方に入りやすくなり喘息などがおこりやすい状態になってしまいます
また寝ているときに口呼吸をしているといびきをかきやすく睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります
特に成長期にあるお子さんの場合はあごの発達に影響し将来睡眠時無呼吸症をおこしやすい顔面形態になるといわれております
睡眠時無呼吸症は大人の場合は肥満の方が多いのですが顎が短いなどの顔面の形態でも起きやすいと言われております
お子さんでも扁桃肥大やアデノイド肥大で睡眠時無呼吸症がみられますが、鼻づまりによる口呼吸でもおこりますので鼻づまりを軽視せずに治療をお勧めいたします
:以前に耳鼻咽喉科でアレルギー検査を受けたところハウスダストが原因だと言われました
薬を飲み続けておりますが治す方法はないのでしょうか
A アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのはハウスダストです
ハウスダストが家からなくなればアレルギーはよくなるはずですが、なかなかハウスダストをゼロにするのは難しいのが実情です
100年以上も昔からアレルギー体質を根本から治す治療として減感作療法と呼ばれる方法がありました
当時は現在のようにアレルギーをコントロールするお薬はありませんでしたのでこの治療のみが行われていたようです
アレルギーの原因となる物質を週に2回ほど注射をします
非常に少ない量から長い時間をかけて徐々に増量して治療効果のでる濃度に達したら間隔を少し開けながら5年以上続けます
治療効果は60%から80%と言われております
しかしまれではありますがショックなどの副作用も報告されているため、まだアレルギー専門医の間でしか普及していないのが現状です
その副作用を減らした新しい免疫療法のお薬がスギ花粉症の治療薬として2014年6月に発売されます
今後はハウスダストがアレルギーでも同様のお薬が発売されるでしょう
免疫療法は息の長い根気のいる治療ですが興味のある方は是非専門医に受診してみてください
:アレルギー性鼻炎で14歳と11歳の子供が兄弟で飲み薬と点鼻薬をもらっています。
飲み薬を飲んでいてもなかなか良くならず点鼻薬は嫌がって使っておりません。
市販の点鼻薬は最初は効いていたのですが最近では点鼻しても効果がないようです。
他にいい治療法はないのでしょうか。
A アレルギー性鼻炎に用いるお薬で最も多いのはヒスタミンという鼻炎の悪化要因をブロックする抗ヒスタミン剤です。
抗ヒスタミン剤は主にくしゃみ、鼻水に効果がありますが、鼻づまりにはあまり効きません。
鼻づまりには抗ロイコトリエン剤と呼ばれるお薬が有効です。
また、市販の薬は鼻づまりに即効性はありますが使用し続けるとリバウンドが起きてかえって鼻づまりが悪化します。
アレルギーに最も効果が高いのはステロイドですが飲み薬は副作用が多いため継続して服用することはできません。
その代わりに鼻の局所に高い効果のあるステロイドの点鼻薬が開発されてきています。
点鼻薬の使用を嫌がる方も多いのですが実は点鼻薬を継続して使用すると飲み薬より効果があるといわれております。
是非ステロイドの点鼻薬も継続して使用してみてください。
(2014年6月)
:鼻づまりがひどく病院でレーザー手術や粘膜をとる手術を3回ほど行いました。しかしつまりは良くなりません。
鼻くそのような塊がつまるので頻回に取り除いております。何か良い方法はないのでしょうか?
A 鼻は吸い込んだ空気を暖め加湿する機能があります。鼻の粘膜をレーザーで頻回に焼いたり手術で粘膜を取り除いたりすると正常な鼻の機能も失われます。そのため鼻が乾燥し鼻くそのような塊がたまりやすくなります。
その結果鼻のつまりが続き頻回に鼻の中の清掃が必要になることがあります。
残念ながら粘膜の再生が起きなければ治ることはありません。エンプティーノーズと呼ばれる状態で鼻の中はがらんどうのように通りが良いにもかかわらず鼻詰まり感だけが残ります。
手術の合併症と考えられますので、まずは鼻の清掃とマスクなどをしてできるだけ鼻の乾燥を防ぎ様子を見てください。
 :アレルギー性鼻炎といわれ以前はお薬を服用していましたが最近は忙しくて病院に行けない状態です。
最近夜中に咳が止まらなくなることがありますがアレルギーのせいでしょうか。
 A 咳がとまらないという症状から喘息が疑わしいと考えます。疫学的な調査によるとアレルギー性鼻炎のおよそ30%に喘息の合併があり逆に喘息患者においては、60%にアレルギー性鼻炎を合併しているとの報告があります。
アレルギー性鼻炎の治療を行うことにより喘息への進展を阻止できること、また喘息を合併しているアレルギー性鼻炎の方は鼻炎の治療により喘息の症状も改善することが知られております。鼻と気管は気道という空気の通り道で相互に関連しあっています。したがって鼻炎を放置することにより鼻水が喉に下がったり、全身的にアレルギー反応が増悪して喘息が発病するおそれがあります。早めに治療をした方がよろしいかと思います。
 :先日豆乳を飲んだら全身がかゆくなって息苦しくなり病院受診したところアレルギーと言われました
今まで豆腐、納豆などは普通に食べられましたがどうして急にアレルギーになったのでしょうか
 A 原因として考えられるのはシラカバの花粉症です
シラカバ花粉の中に含まれるアレルギーの原因物質と大豆の中に含まれる成分が共通のPR10といわれるたんぱく質であるためにおこります
ほかにもシラカバ花粉症で果物などを食べると口の中にアレルギー症状が起きる患者さんが時々みられ口腔アレルギー症候群といわれております
多くは口の中のかゆみなど一過性ですが中にはアナフィラキシーショックなどを起こす方も存在します
果物の中でバラ科といわれるリンゴ、キウイ、さくらんぼ、ももなどが頻度が高いと言われております
口腔アレルギー症候群ではアレルギーの発症の原因は花粉症ですので通常の食物アレルギーと違い下痢などの消火器症状は伴わず口やのどの症状が主になります
先ほどの豆乳や納豆など大豆を加工したものは大丈夫なため一見大豆アレルギーとは気づきにくく診断が困難なケースもあります
心当たりの方はアレルギー専門医に相談して医師の診断を受けてください
 :昔アレルギー性鼻炎で薬を飲んでいたことがありますが鼻は以前と変わりなく時々市販薬を飲んでおりました
しかし最近耳、眼のかゆみがあり前にもらった耳に塗る軟膏や目薬を使いましたが改善ありません
病院に受診したほうがいいでしょうか
 A 耳や眼のかゆみの原因として実はアレルギー性鼻炎のことがよくあります
この場合耳や眼に対する治療だけでは不十分で鼻炎の治療も並行して行う必要があります
これは眼や鼻、耳の知覚神経が互いにつながりがあるためにおこりますのでいくら強いステロイド軟膏を使っても効果がでないばかりか、かえってカビなどが増えて余計にかゆみが強くなることもあります
まずは耳鼻咽喉科できちんと診察を受けられてはいかがでしょうか
 :私はアレルギー性鼻炎でハウスダストアレルギーです。
シラカバ花粉症で果物などの食物アレルギーがあると聞いたのですがハウスダストでも食物アレルギーはあるのでしょうか?
 A シラカバ花粉症ではリンゴやさくらんぼなどの果物過敏症が有名です。
一方ハウスダストアレルギーは食物アレルギーなどの報告はありません。

ところがお好み焼きの粉やパン粉などを開封してから長い間保管しておくとダニが侵入して増殖し、
これらを使って調理するとアレルギーを起こしてショックを起こした事例が報告されています。

この場合は小麦の検査をしても陽性所見はなく原因不明となることもありますので一言医師に報告するとよいでしょう。
アニサキスはいかや青魚など様々な魚に生息していますが、
これらの魚を食べることによりアレルギー症状を起こすと言われています。
魚のアレルギーと勘違いしていろいろと調べても異常がなく原因不明となることもあるようです。
またアニサキスは熱を通してもアレルギーを起こしますので注意が必要です。
アレルゲンの決定は医師に多くの情報を知らせてあげないと診断に至らない場合もありますので状況を詳しく伝えてください。
(2014年8月)
:中学生の子供ですが先日病院で検査をしたところ、ハウスダストアレルギーと診断されました。
鼻水は朝晩出ますが以前から本人も辛そうでもないため市販の薬で様子みています。一生治らないものですか?
A ハウスダストアレルギーの原因は埃の中に含まれるチリダニの糞などです。
これに対して舌下免疫療法のお薬が出てきました。市販の薬は症状を和らげることはできますが、眠気などが出て勉強に影響したり、やめるとすぐに症状が現れます。
この免疫療法は根治が期待できますが5年くらいはかかる息の長い治療です。
ダニアレルギーを放置すると喘息に移行したり、花粉症になったりしますので、できれば免疫療法なども検討してみてはいかがでしょうか。
(2016年6月20日)
:ダニアレルギーの新しい治療法があるとお聞きしたのですがどのようなものでしょうか。
A 2014年の11月からダニアレルギーに対する舌下免疫療法のお薬が発売されました。
免疫療法はダニアレルギーのアレルギー体質を根本から治す治療で期間は5年程かかりますが7割くらいの方は完全に治って薬の服用も必要なくなります。
ダニアレルギーを放置するとやがて複数の花粉症を合併してきます。
また喘息を合併し重症化することが挙げられます。
この免疫療法は喘息にも効果を示し特に子供に顕著に効果があると言われております。
12歳以上から行えますので興味のある方は病院に受診してみて下さい。
(2016年7月)
:子供がアレルギー性鼻炎で飲み薬とステロイドの点鼻薬をもらっています。
飲み薬は飲むのですが点鼻薬のにおいが嫌なのかなかなかしてくれません。
ステロイドののみ薬の方が効果があると聞いたのですがどうして使わないのでしょうか?
A アレルギー性鼻炎の治療薬として最も一般的なのは抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬などの飲み薬です。
これらは長期間服用しても比較的安全ですので、まず最初に処方されると思います。
しかし実はこれらのお薬よりもステロイド薬の方がアレルギーに効果があるのですが、ステロイドの内服薬は長期間服用すると副作用の問題があるため、あまり使われていないのです。
その点、ステロイドの点鼻薬は副作用がほとんどありませんし、抗ヒスタミン薬のように眠気などが起こる心配もありません。
また抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬などよりも効果が高いと言われております。
確かに独特のにおいが気になる方もおりますが、最近ではパウダー型でにおいも違和感もないタイプもあります。
医師と相談の上いろいろなタイプの点鼻薬を試してみてはいかがでしょうか。
(2016年2月)
 :子供がアレルギー性鼻炎で鼻が詰まって口呼吸をしています。
歯の矯正をしようかと思っていますが鼻が詰まっていると矯正できないと聞きました。本当でしょうか?
 A 子供のアレルギー性鼻炎の症状で最も重要なのは鼻閉の改善でしょう。
鼻閉による口呼吸は口腔内が乾燥して虫歯ができやすくなったり、歯並びも悪くなりやすいと言われております。
また顎の発達も悪くなって睡眠時無呼吸症になりやすくなり寝不足のために居眠りや学習障害になります。
また歯の噛み合わせが悪くなり鼻呼吸ができない状態での歯の矯正は難しいと言われています。
ですからまずは耳鼻咽喉科で鼻の治療を先に行って鼻閉を改善させてから歯の矯正をされた方が良いと思いますので耳鼻咽喉科への受診をおすすめ致します。
:子供がアレルギー性鼻炎でハウスダストアレルギーと言われております。
もう1年以上お薬を服用しておりますがこのまま薬を飲み続けなければならないでしょうか?
A アレルギーのお薬は長期に服用しても安全性の面では特に心配はありません。
ただ子供時代からお薬を服用し続けることに抵抗を感じるのは当然です。一般に幼児や小児期はアトピーや喘息など重症のアレルギー症状を起こすことが多いので薬の服用は大切です。
やがて成長と共に喘息などが軽快し鼻炎の症状だけが残るようになると薬を定期的に飲まなくなるケースが多いようです。
しかしハウスダストアレルギーの場合は根本的に治っているわけではなく環境の変化で症状が再発したりするケースも多くみられます。また女性の場合は妊娠や出産などで薬を服用できない時期が続き、鼻の症状に悩まされることになります。
一部のアレルギー専門施設ではハウスダストアレルギーに対して免疫状態を変化させ根本的に体質を変える免疫治療を行っております。最初は週に2回の注射が必要であり、100万回に1回重篤な副作用が起こっていたためなかなか普及しませんでした。ところが2週間前からハウスダストに対する舌下免疫療法剤が発売されました。
70%の患者さんに効果が期待でき5年近くの時間がかかりますが通院も2週間に1度で良く、重篤な副作用も少ないと言われています。一度専門施設でお聞きになってはいかがでしょうか。
(2015年11月30日)
:アレルギー性鼻炎で通院しておりましたが、最近になって咳が止まらず内科に受診したところ喘息と言われました。
アレルギー検査でハウスダストのアレルギーと言われお部屋のお掃除を念入りに行っており、お薬も真面目に服用しておりますが根本的に治すのは無理なのでしょうか。
A アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのはハウスダストです。
ハウスダストがなくなればアレルギーは良くなるはずですが、なかなかハウスダストをゼロにするのは難しいのが実情です。
2014年からダニアレルギーに対して根本的にアレルギーを治す免疫療法のお薬が発売されました。
ダニアレルギーを放置すると花粉症を合併したり、さらに進行すると食物アレルギーや喘息に発展する場合もあります。
アレルギー性鼻炎の悪化により喘息も悪化することが知られており鼻炎の完治させることは喘息の治療にも大きく関連します。
今までのお薬ではアレルギーの悪化を防ぐことができず重症の喘息になってしまうとステロイドの吸入に頼るのが一般的でした。
しかし免疫療法はこれらのアレルギーの進行を食い止めることができ、さらにお薬の服用も必要がなくなって完治の状態になることが期待できます。若い患者さんでしたらこれから先病院代、薬代を考えると経済的にも間違いなくお得ではあります。
とはいえこの治療は危険性も伴い、きちんと理解したうえで治療を行う必要性があります。
免疫療法は息の長い根気のいる治療ですが興味のある方は是非専門医に受診してみて下さい。
(2016年8月)
:先日新聞で舌下免疫療法の記事がありました。
現在ハウスダストアレルギーで通院しておりますが来年から進学で本州に行く予定です。
今度はスギ花粉症になるのではないかと心配ですので前もって予防することはできないのでしょうか?
 A 現在舌下免疫療法はスギ花粉症を発症した患者さんにのみ保険が効くことになっています。
ですから予防のために行うと全て自費診療になってしまいますし、何かトラブルになった場合も国の保証制度も受けられないかもしれません。確かにアレルギー体質の方が本州に転居した場合にはスギ花粉症のリスクは高いと思います。
もし不安でしたら転居後にスギ花粉の飛散時期の終わり頃(5月)に採血をしてスギ花粉症になっていないかチェックしてみてはいかがでしょうか。もし抗体が高くなっていたらすぐに治療を開始すれば十分治療は間に合います。
またハウスダストアレルギーの方の場合はハウスダストに対する免疫療法を受けられるとその後の花粉症のリスクが減ると言われております。
現在はハウスダストの免疫療法薬が発売されましたので是非検討してみてはいかがでしょうか。
(2016年3月)
:先日テレビで免疫療法についての番組を見ました。ダニアレルギーが治ると聞きましたが本当ですか?
A アレルギーに対する免疫療法は以前から注射による治療は行われておりました。
免疫療法のメリットは5年程度の治療で根治が可能であることです。
特にお子さんの場合ダニアレルギーを放置すると喘息に移行したりあるいは花粉症など他のアレルギーも増えてしまう原因となりますが免疫療法はそれらの予防効果もあることが報告されております。
3年程前までは注射による治療のみでしたので定期的に通院をしなければならずまれにショックなどの副作用があることからあまり普及しておりませんでした。
しかし2年前からダニアレルギーに対する舌下免疫療法が認可され急速に普及しております。
安全性も高まり効果も高いと言われております。是非検討されてはいかがでしょうか。
(2016年9月)
:子供がアレルギー性鼻炎で飲み薬とステロイドの点鼻薬をもらっています。
飲み薬は飲むのですが点鼻薬のにおいが嫌なのかなかなかしてくれません。
ステロイドの飲み薬の方が効果があると聞いたのですがどうして使わないのでしょうか?
A アレルギー性鼻炎の治療薬として最も一般的なのは抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬などの飲み薬です。
これらは長期間服用しても比較的安全ですので、まず最初に処方されると思います。
しかし実はこれらのお薬よりもステロイド薬の方がアレルギーに効果があるのですがステロイド内服薬は長期間服用すると副作用の問題がある為、あまり使われていないのです。
その点、ステロイドの点鼻薬は副作用がほとんどありませんし、抗ヒスタミン薬のように眠気などが起こる心配もありません。
また抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬などよりも効果が高いと言われております。
確かに独自のにおいが気になる方もおりますが、最近ではパウダー型でにおいも違和感もないタイプもあります。
医師と相談の上、色々なタイプの点鼻薬を試してみてはいかがでしょうか。
(2016年10月)