その他(鼻)

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子供が鼻を上手にかめません。どのようにしたら出来るようになるでしょうか?

A:
小児は免疫機能、鼻の構造が発達の途中であるために頻回に鼻の感染を起こし鼻水が出ることが多く鼻をかむことができないために鼻呼吸が障害されます。
鼻をかむことができないと鼻詰まりを解消しようと鼻をすするようになり中耳炎などの原因となります。
一般的には3歳頃には鼻をかむことができるようになることが多いですが、鼻をかむ方法を教える際には息をため、ゆっくり片方ずつかむことように指導することで「ふん」と両方の鼻で息を出しても上手に鼻水は出てきません。
鼻かみ練習のためのグッズも市販されておりますのでそれらを使って練習するのも良いでしょう。

本日は実際に起きた事故のお話をしたいと思います。

A:
宮城県の花粉症の女性が車を運転中くしゃみをしたところハンドル操作を誤り対向車線にはみ出してさらに歩道へと乗り上げ街路樹に激突、ドライバーは無傷でしたが歩道にいた子供が車と街路樹に挟まれて死亡したそうです。女性は当日花粉症で鼻がむずむずするのを我慢していたところ走行中に大きなくしゃみをしましたが事故のショックもあってくしゃみ後の記憶がなく気づいた時には街路樹に衝突していたとのことです。おそらくくしゃみをする際に思わず左手をハンドルから離して口元を押さえた、くしゃみの際に飛沫が飛び散らないように下を向き目をつぶりがちで前方不注意の状態となる。さらにくしゃみの反動で片手ハンドル状態の右手に力が入り結果右にハンドルを切る。右足にも力が入りアクセルを踏み込む。くしゃみによってこれらが一瞬のうちに重なって起こり事故に至ったものと警察が報告しております。くしゃみの際は前方不注意の状態になりやすいので十分注意が必要です。これから花粉症の時期になりますが、窓を開けると花粉が車内に入りますし服についた花粉にも注意が必要です。花粉症の方は早めにお薬の服用をお勧めいたします。

鼻が乾いて鼻くそがよく出るのですがどうしてでしょうか?

A:
鼻の粘膜は傷つきやすく鼻を頻繁にかんでいたり、鼻を軽くいじっただけでも傷ついて出血を起こしたりします。傷口はかさぶたがついてそれが取れるとはなくそになります。
鼻くそが多くなると鼻づまりがひどくなりますのでそれを取るために鼻をいじり悪循環に陥ります。この傷は普通の粘膜がはがれているため乾燥し鼻が乾く症状が起きます。できるだけ鼻をいじらないように軟膏などを塗って保湿します。また鼻水が多くて鼻のかさぶたがすぐに取れる場合は鼻水の出る原因を調べて治療する必要があります。お子さんなどはアレルギー性鼻炎で鼻がかゆくなり鼻をいじって鼻を傷つけたり、副鼻腔炎で鼻をうまくかめないために鼻水が固まって鼻の入り口に詰まり鼻くそがでる場合があります。一度耳鼻咽喉科で鼻に病気がないかどうか確認してもらうことをお勧めいたします。

うちの子供が鼻水をかむのが面倒なのか常に鼻をすすっています。よく中耳炎にもなるのでやめるように言っているのですが治りません。このまま様子見ても大丈夫でしょうか ?

A:
鼻すすりは副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で鼻水や鼻閉が起こるためこれを解消するために行います。鼻をすすると耳と鼻をつなぐ管(これを耳管と言いますが)を通って鼻水が中耳に入りやすくなります。また中耳の中の圧が低くなり鼓膜が内側に引っ張られ聞こえが悪くなります。この状態のままでいると中耳に水がたまる中耳炎、滲出性中耳炎になります。また耳管は平常時にはふさがっていて唾をのむときに開きますが平常時でも耳管が開いたままになる耳管開放症では自分の呼吸の音が耳に響いたりするため無意識に鼻すすりを行います。中耳炎の予防のために鼻すすりをやめるように十分注意するとともに、鼻すすりを行う原因となる病気を治療する必要がありますので耳鼻咽喉科に受診をお勧めいたします。