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先日食事をしていると右の口角から食べ物が漏れてきてよく見ると顔の動きが悪くなりました。また右の耳が痛くなり病院に行ったところハント症候群といわれ入院を勧められました。日に日に悪化しているようで心配です。

A:
ハント症候群は耳の痛み、難聴、顔面神経麻痺やめまいなどを引き起こす病気で帯状疱疹ウイルスが原因でおこります。通常このウイルスは子供のころに初めてかかると水ぼうそうと言われて体中に水泡ができます。このウイルスはその後体にずっと潜んでいて体力が衰えて免疫力が下がると暴れだし帯状疱疹となります。神経を攻撃して強い痛みが出て長期間続きます。ハント症候群も顔面神経を攻撃して麻痺を起こし治りも悪い病気です。できれば入院されたほうがいいのではないでしょうか。またワクチンを受けるとハント症候群を予防できるといわれております。皆さんも心配でしたら予防接種を受けましょう。

こどもが歯磨きをしている最中に転んでしまい口から出血しています。口の中を見たところ傷みたいなのもはないようでしたが病院に受診した方がよろしいでしょうか?

A:
こどもは箸や歯ブラシなどをくわえたままで走り回ったりふざけて遊んだりすることもよくありますが大変危険です。転倒すると歯ブラシや箸の先がのどの奥に刺さりこんで折れたりすると表面からは見えなくなってしまいますが実際には脳の中に感染を起こしたりすることもありますので病院には一度受診して下さい。こどもの場合検査に協力的ではありませんので睡眠薬などで眠らせないとCTなどの検査ができない場合があります。
ですので日中の時間帯に受診したほうがよいでしょう。時間がたつと命に係わる可能性もありますのでできるだけ早い受診をお勧めいたします。

口の渇きがひどいのですが原因は何でしょうか?治療法はありますか?

A:
唾液の量が低下する原因は唾液を作る唾液腺の機能が低下する場合と全身疾患によるもの、薬の副作用によるもの、加齢によるものなどが考えられます。代表的な病気として有名なシェーグレン症候群は口の渇き、目の乾燥を伴う慢性の炎症で膠原病(こうげんびょう)の中に含まれる全身疾患です。また鼻炎や安定剤などは口の渇きを起こしやすいので中止もしくは薬剤の変更が必要です。加齢によるものは残念ながら改善は期待できませんが高齢者の口腔乾燥は口腔内の菌の増殖を起こして不衛生になり嚥下機能が悪化して唾液が気管の中に入ると肺炎を起こしたり、また味覚障害を起こして味が濃い物を食べるようになり高血圧、糖尿病などが悪化する危険性もあります。唾液の分泌を促進する薬やうがい薬などもありますので耳鼻咽喉科で相談してみてはいかがでしょうか。

舌に白い苔のようなものがついていてなかなかとれません。病院に行ったらうがい薬を出され禁煙を勧められましたがまだ消えません。他に薬はないでしょうか?

A:
舌に白い苔がついている場合カンジタなどが舌についている可能性があります。カンジタは口の中の衛生状態が悪い場合や抵抗力が落ちてきた場合、ステロイドなどの薬の副作用で増えることがあります。口の中の衛生状態が悪くなる原因としては喫煙が多く禁煙により改善が期待できます。また歯磨き、虫歯の治療、うがいなどで口の中を洗浄し、乾燥させないようにすることが重要です。まず禁煙するように努力し抵抗力が落ちないよう自己管理してみてください。

子供が乗り物酔いがひどく、薬を飲んでも効果のないこともあります。何か良い方法はありますか?

A:
耳の奥には耳に入ってくる音を電気信号に変える働きをする内耳という所がありますが、内耳には体の平衡感覚を感じ取る三半規管と呼ばれる器官も存在します。体の平衡感覚は三半規管の情報と目から入ってくる視覚の情報、そして脚や体の感覚から入る情報が脳で分析されて体が動く感覚として感じます。目から入ってくる情報と三半規管の情報がうまくまとめられない時に乗り物酔いが起こりやすいと言われています。たとえばカーテンを閉めて外の景色が見えない車に乗って予期しない時に車が曲がると脳が混乱し乗り物酔いという症状が出現します。乗り物酔いしやすい方も自分で車を運転するときは車の動きを視覚の情報によって事前に予期できますので乗り物酔いは起きません。車酔いがしやすい方はできるだけ前方の景色をよく見ることが重要です。また脳の活動が寝不足などで十分でないと平衡感覚をまとめられなくなって乗り物酔いがおきやすくなります。ですから事前に十分な睡眠と脳を活発に活動させるために食事もとってください。

アレルギー性鼻炎に魚がいいと聞きましたが本当ですか?

A:
魚や肉には脂肪酸と呼ばれる体に大事な栄養素が含まれております。我々が日常摂取する食用油は大豆油、コーン油などに含まれるオメガ6脂肪酸であるリノール酸が、亜麻仁油やえごま油に含まれるオメガ3脂肪酸であるリノレン酸が含まれております。オメガ
6脂肪酸の取りすぎはアレルギーの悪化因子と言われており、一方オメガ3脂肪酸はDHAやEPAと呼ばれる物質に体内で変化してアレルギーや炎症などを鎮静化させると言われております。肉などにはオメガ6脂肪酸が多くふくまれるためどちらかというとアレルギー性鼻炎を悪化させ、逆に魚にはオメガ3脂肪酸が多く含まれており、魚はアレルギー性鼻炎には適した食べ物と言えるのではないでしょうか。普段使う食用油も少し気にしてみてはいかがでしょうか。

最近食事の時に顎の下が腫れてきて痛くなりしばらくすると腫れが引いてくるのですが、酸っぱいものを食べると特に腫れがひどいようです。腫れが引いても病院に行って診察を受けた方がよいでしょうか?

A:
食事の時など唾液が多く作られる時にあごの下が腫れる病気としては顎下線の唾石(だせき)症が考えられます。唾液は耳下腺、顎下線、舌下線と呼ばれる唾液腺の組織で産生され管を通して口の中に開口します。この管に石がつまって唾液の流れが悪くなって唾液腺に唾液が貯まり腫れるのが唾石症です。食事などの刺激で唾液が多く産生されると急激に腫れますがしばらくすると少しずつ唾液が外に出て回復します。繰り返して行くうちに唾液腺組織が壊れて唾液が産生されなくなると腫れは収まりますが唾液が産生できなくなります。手術により唾石を取り除くと回復しますので一度耳鼻咽喉科に受診されてはいかがでしょうか 
病院に受診する際には必ず現在服用している、または最近まで服用したお薬の内容がかかれた説明書や手帳を持参されることをおすすめいたします

皮膚科でしょうせきのう胞症で受診していますが、先日ネットで調べたところ、扁桃の手術をすると皮膚の病気もよくなる可能性があると書いておりました。本当ですか?

A:
扁桃腺は高熱とのどの痛みなどを起こす病気として有名ですが、実は慢性の炎症で皮膚や腎臓など全身の様々な病気をおこすことが知られております。いろいろな病気の病巣になっているため病巣感染といわれております。有名なのは皮膚のしょうせきのう胞症ですが、それ以外でも透析などになってしまう可能性のあるIgA腎症なども最近扁桃の病巣感染であることがわかってきました。扁桃は様々な病原菌と戦っている部位なのですが、時として過剰な免疫反応をおこし、それが血流などにのって扁桃から離れた部位に病気を起こすのです。IgA腎症の発症早期で3年以内で扁桃腺をとる手術を行うと87%は治ると言われております。
一度耳鼻咽喉科で相談されてはいかがでしょうか

コロナウイルスが流行していますがインフルエンザや風邪などもどうして寒くなると流行するのでしょうか?

A:
寒い時期になりますと空気が乾燥しウイルスの寿命が延びると言われております。またヒトの鼻やのどの粘膜には体のバリアとなる粘液とじゅうもうという短い毛がありウイルスなどをはじめとする異物を排除する働きがありますが乾燥して粘膜の粘液が減ってしまいウイルスが侵入しやすくなるのも原因の一つです。対策としてはまずお部屋の加湿で湿度50%前後が良いとされております。また冬場は汗もあまりかかないのでつい忘れがちになりますが喉の乾燥を防ぐ意味で1時間に1回程度量は少なくてもよいですのでこまめな水分補給が重要です。 また免疫力を保つ意味ではビタミンDが重要といわれており免疫を調節する働きがあり、かぜやインフルエンザなどの感染の予防にも関与することが分かっています。日照時間が短くなる冬は血液中のビタミンDが不足しがちですので日光浴や食事などでビタミンDを蓄え風邪を予防しましょう。

以前に喘息と言われて吸入などをしておりましたがしばらく調子がよく病院に行っておりませんでした。最近腰が痛くてシップや痛み止めを飲むようになった頃から夜中に息苦しさを感じるようになってきております。先日ジョギングをしたら苦しくなって倒れてしまいました。やはり喘息のせいなのでしょうか

A:
喘息は慢性の気管支の炎症でありステロイドの吸入が効果的ですがしばらく中止すると症状が再発しやすくなります。また痛み止めの成分などで喘息は悪化し運動などでも喘息発作が起きやすくなります。特に食後にすぐに運動した場合は要注意です。病院受診し吸入を再開したほうがよいでしょう。また食事の後にすぐに運動はしないこと、また痛み止めは極力使わないことが重要です。症状がなくても気管の壁が厚くなってきて喘息が進行することがありますので医師と相談して治療を続けてください
この番組では皆さんから耳鼻咽喉科に関するご質問をお受けしております