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口の渇きがひどいのですが原因は何でしょうか?治療法はありますか?

A:
唾液の量が低下する原因は唾液を作る唾液腺の機能が低下する場合と全身疾患によるもの、薬の副作用によるもの、加齢によるものなどが考えられます。代表的な病気として有名なシェーグレン症候群は口の渇き、目の乾燥を伴う慢性の炎症で膠原病(こうげんびょう)の中に含まれる全身疾患です。また鼻炎や安定剤などは口の渇きを起こしやすいので中止もしくは薬剤の変更が必要です。加齢によるものは残念ながら改善は期待できませんが高齢者の口腔乾燥は口腔内の菌の増殖を起こして不衛生になり嚥下機能が悪化して唾液が気管の中に入ると肺炎を起こしたり、また味覚障害を起こして味が濃い物を食べるようになり高血圧、糖尿病などが悪化する危険性もあります。唾液の分泌を促進する薬やうがい薬などもありますので耳鼻咽喉科で相談してみてはいかがでしょうか。

舌に白い苔のようなものがついていてなかなかとれません。病院に行ったらうがい薬を出され禁煙を勧められましたがまだ消えません。他に薬はないでしょうか?

A:
舌に白い苔がついている場合カンジタなどが舌についている可能性があります。カンジタは口の中の衛生状態が悪い場合や抵抗力が落ちてきた場合、ステロイドなどの薬の副作用で増えることがあります。口の中の衛生状態が悪くなる原因としては喫煙が多く禁煙により改善が期待できます。また歯磨き、虫歯の治療、うがいなどで口の中を洗浄し、乾燥させないようにすることが重要です。まず禁煙するように努力し抵抗力が落ちないよう自己管理してみてください。

子供が乗り物酔いがひどく、薬を飲んでも効果のないこともあります。何か良い方法はありますか?

A:
耳の奥には耳に入ってくる音を電気信号に変える働きをする内耳という所がありますが、内耳には体の平衡感覚を感じ取る三半規管と呼ばれる器官も存在します。体の平衡感覚は三半規管の情報と目から入ってくる視覚の情報、そして脚や体の感覚から入る情報が脳で分析されて体が動く感覚として感じます。目から入ってくる情報と三半規管の情報がうまくまとめられない時に乗り物酔いが起こりやすいと言われています。たとえばカーテンを閉めて外の景色が見えない車に乗って予期しない時に車が曲がると脳が混乱し乗り物酔いという症状が出現します。乗り物酔いしやすい方も自分で車を運転するときは車の動きを視覚の情報によって事前に予期できますので乗り物酔いは起きません。車酔いがしやすい方はできるだけ前方の景色をよく見ることが重要です。また脳の活動が寝不足などで十分でないと平衡感覚をまとめられなくなって乗り物酔いがおきやすくなります。ですから事前に十分な睡眠と脳を活発に活動させるために食事もとってください。

最近食事の時に顎の下が腫れてきて痛くなりしばらくすると腫れが引いてくるのですが、酸っぱいものを食べると特に腫れがひどいようです。腫れが引いても病院に行って診察を受けた方がよいでしょうか?

A:
食事の時など唾液が多く作られる時にあごの下が腫れる病気としては顎下線の唾石(だせき)症が考えられます。唾液は耳下腺、顎下線、舌下線と呼ばれる唾液腺の組織で産生され管を通して口の中に開口します。この管に石がつまって唾液の流れが悪くなって唾液腺に唾液が貯まり腫れるのが唾石症です。食事などの刺激で唾液が多く産生されると急激に腫れますがしばらくすると少しずつ唾液が外に出て回復します。繰り返して行くうちに唾液腺組織が壊れて唾液が産生されなくなると腫れは収まりますが唾液が産生できなくなります。手術により唾石を取り除くと回復しますので一度耳鼻咽喉科に受診されてはいかがでしょうか 
病院に受診する際には必ず現在服用している、または最近まで服用したお薬の内容がかかれた説明書や手帳を持参されることをおすすめいたします

コロナウイルスが流行していますがインフルエンザや風邪などもどうして寒くなると流行するのでしょうか?

A:
寒い時期になりますと空気が乾燥しウイルスの寿命が延びると言われております。またヒトの鼻やのどの粘膜には体のバリアとなる粘液とじゅうもうという短い毛がありウイルスなどをはじめとする異物を排除する働きがありますが乾燥して粘膜の粘液が減ってしまいウイルスが侵入しやすくなるのも原因の一つです。対策としてはまずお部屋の加湿で湿度50%前後が良いとされております。また冬場は汗もあまりかかないのでつい忘れがちになりますが喉の乾燥を防ぐ意味で1時間に1回程度量は少なくてもよいですのでこまめな水分補給が重要です。 また免疫力を保つ意味ではビタミンDが重要といわれており免疫を調節する働きがあり、かぜやインフルエンザなどの感染の予防にも関与することが分かっています。日照時間が短くなる冬は血液中のビタミンDが不足しがちですので日光浴や食事などでビタミンDを蓄え風邪を予防しましょう。