嗅覚

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母が半年前から食べ物の匂いが分からなってきて食事がおいしくないと言い出しております。最近血圧が高くなりお薬を飲み始め、物忘れもひどくなってきておりますが嗅覚と関係ありますか?

A:
嗅覚は風邪などをひいて鼻が詰まった時などに一時的に起こることはありますが、長期間続く場合には注意が必要です。
嗅覚、味覚、聴覚など耳鼻咽喉科は感覚器を扱う診療が多いのですが大事なことは感覚が分からなくなったら早めに病院に受診し治療を開始することです。
時間が経過すると感覚神経が駄目になってしまい治らなくなってしまいます。
匂いが分からなくなると味覚も鈍くなり味付けが濃くなりがちです。
最近血圧が高いのも料理の味付けが濃くなったりしているのではないでしょうか。
またアルツハイマー病やパーキンソン病などの初期症状として嗅覚障害が言われております。
すでに半年前から嗅覚がなくなってきたのであれば早めに耳鼻咽喉科に受診し嗅覚のなくなってきた原因を調べ、治療を開始されたほうがよいと思います。

半年くらい前からにおいがわからなくなってきました。最近味もわからなくなってきているような気がします。病院に受診したほうがいいでしょうか?

A:
嗅覚、味覚、聴覚など耳鼻咽喉科は感覚器を扱う診療が多いのですが大事なことは感覚が分からなくなったら早めに病院に受診し治療を開始することです。時間が経過すると感覚神経が駄目になってしまい治らなくなってしまいます。
匂いが分からなくなると味覚も鈍くなり味付けが濃くなりがちです。味覚障害で塩分の取りすぎは高血圧の原因になりますし、においがわからないとガス漏れなどに気が付かないなど危険を伴います。すでに半年前から嗅覚がなくなってきたのであれば早めに耳鼻咽喉科に受診し嗅覚のなくなってきた原因を調べ、治療を開始されたほうがよいと思います。
高齢者の方は亜鉛などが欠乏し味覚、嗅覚の障害が起こる場合もありますので、亜鉛を多く含むかきや牛肉、のりなどを積極的にとりましょう。

最近徐々ににおいがはっきり分からなくなってきたため近くの耳鼻咽喉科に受診しましたが、原因不明といわれました。特に鼻が詰まったり鼻水が出るわけでもないのですが何か原因ありますか?

A:
嗅覚がわからなくなる原因として多いのは副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などですが鼻の症状がなく、耳鼻咽喉科で鼻の診察をしても異常なしといわれておりますので鼻の疾患はないと思われます。次に多いのは風邪などを引いた後に鼻の奥にある嗅覚を感じる細胞に障害が起きている場合です。この場合は鼻の症状はなく嗅覚のみが障害され、嗅覚細胞の再生を促すような治療が必要ですが改善率は低いのが現状です。交通事故などにより嗅覚の神経が断裂したり、嗅覚を認知する脳の異常によっても嗅覚は障害されます。特に認知症を発症する前に嗅覚がなくなってくるのは有名です。このようにさまざまな原因によって嗅覚は障害されます。

最近においに鈍感になったのか食べ物の味付けが変わったといわれることが多くなってきました。病院に行くと治りますか?

A:
嗅覚が障害されると食べ物の腐敗が分からなくなったりガス漏れにも気づかない、食事がおいしくない、味付けが濃くなるなど様々なリスクが出てきます。早めに気付いてステロイド点鼻治療を行うと改善する可能性がありますが放置して時間が経ってしますと回復できなくなります。副鼻腔炎などの鼻の病気によるものが多いため病気が治れば嗅覚も戻ることが多いですので鼻詰まりなどを放置しないようにしてください。また高齢者で鼻の症状が全くなく嗅覚障害が起こってきたら認知症の初期症状の可能性もあります。一度嗅覚障害の原因をきちんと調べておくようにしましょう。