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最近定年後から特に声が出にくくなってきました。以前はカラオケが好きでよく歌っていましたが最近はあまり歌も歌わず大きな声を出す事もないのですが昔のように声が出るようにはならないでしょうか?

A:
仕事で大きな声を出しすぎると声が枯れるのは誰もが経験する事ですが、実は高齢になり声を使わない生活が続くと声を出す機能が低下して声が出にくくなってきます。また声を出す声帯は肌と同じようなコラーゲンや筋肉で出来ており、いずれも加齢とともに衰えて痩せた状態になり、声を出す時に左右の声帯がきちんと合わさって声が出るのですが、声帯に隙間が出てきてしまい弱々しい声になってしまいます。加齢とともに体の至る所で使わないとどんどん機能が衰えてきますが声帯も同じなのです。また声を出す機能には肺活量も重要で、呼吸の機能が低下すると声も小さくなり途切れてしまいます。高齢者は食べ物がむせやすくなってきますが、知らず知らずのうちに誤嚥による肺炎を起こし呼吸機能が低下していきます。ですから、先ず外に出る機会を増やし積極的に声を出すようにしましょう。また声帯の乾燥も声枯れの悪化を招きますのでマスクして寝たり部屋の加湿に注意してください。あまり声が出にくい場合は声帯の病気が原因の可能性もありますので耳鼻咽喉科を受診してください。

のどに魚の骨が刺さったときにごはんの丸のみをしたら取れると聞きましたが本当でしょうか?

A:
まずは魚の種類はなんでしょうか?さんまなど細い骨の場合は口から近い扁桃腺などに刺さっていることが多くうがいが有効です。鮭などの太い骨はのどの奥の方で刺さっていることがあり、食道等に刺さっていると食道の壁に穴をあけて胸の中に感染が広がり場合によっては生命にかかわる場合があります。ご飯をたべるとかえって骨が深く刺さったり、傷口から感染しやすくなりご飯の丸のみはかえって危険です。まず耳鼻咽喉科で診察をうけてください。もしのどに異常がない場合食道等に刺さっていることもありますので内科で胃カメラなどを受けられることをお勧めいたします。ウナギの骨ものどに刺さりやすいですので注意しましょう。

のどがつまった感じが1カ月くらい続いております。食事には全く支障はなくむしろ食事していない時の方がつまり感が悪化します。元々高血圧で薬を内服しておりますが最近喘息を発症しちょうど1か月前から気管支拡張剤の服用を開始しております。何か関係はありますか?

A:
のどの違和感の原因は様々ですが長く続く場合はまずガンなどのできものがないか一度検査を受けられることが重要です。ガンなどの場合は食事に伴って痛みやつまり感が起きやすいと言われており、また症状がのどの特定の部位におこります。食事に支障がなく診察をうけても特にできものなどがない場合違和感の原因として約半数近くを占めるのが咽喉頭酸逆流症です。この病気は胃酸が胃からのどに逆流してのどの違和感を引き起こします。のどの粘膜は胃酸などの強い酸に弱いため胃からのどの途中にある食道などに炎症がなくてものどの症状だけが出る場合があります。また気管支拡張剤、降圧剤などは食道の筋肉をゆるめる作用があるため胃酸の逆流が起こりやすくなります。また脂肪の多い食事を夕食で食べたりコーヒーやチョコレートなどにふくまれるカフェインも逆流が起きやすくなります。PPIと呼ばれる胃薬を服用して頂き1カ月ほどで症状が取れるかどうかで診断します。まずは食生活に注意して改善しないようでしたら病院で診察を受けた方がよいのではないでしょうか?

最近夜中に咳がでて眠れなくなります。先日は食事のあとにジョギングをしたところ急に呼吸が苦しくなりました。腰痛で痛み止めのシップを貼ってからひどくなってきたような気がします。一度病院受診したほうがよいでしょうか?

A :
お話からは運動誘発性の喘息が疑われます。普段は食事を食べるだけではアレルギーは起きませんが食事の後で運動を行うと喘息が誘発されます。 また痛み止めを使用するとさらに誘発されやすくなるといわれております。原因は小麦などの食物のアレルギーが多いと言われておりますが原因が特定できないこともしばしばあります。数年前に化粧品の茶のしずくを使ったために小麦アレルギーになるなど食事をとってアレルギーになるよりも皮膚などを通してアレルギーになってしまうのが多いといわれております。化粧品など日頃使われるものに小麦などの成分が含まれていないか、また血液検査で小麦アレルギーがないか調べてもらうとよいでしょう。

先日熱いラーメンを急いで食べた後火傷のように口と喉が痛くなりました。少し息苦しい感じもありましたので病院に受診しましたところ喉頭のやけどでひどい場合には呼吸ができなくなることもあるので注意するようにいわれました。そんなこともあるのでしょうか?

A:
熱いものをよく噛まずに飲み込んでしまうと当然喉の火傷がおこります。喉頭とは食べたものが気管に入らないようにふたをして胃の方に入る通り道の食道に流れるようにする大事な働きをする所で声を出す声帯があるところです。喉頭が火傷をおこすと水膨れのように腫れて気管の入り口が狭くなり窒息する危険性があります。ラーメンの他たこ焼きや小籠包なども火傷の原因として頻度が高いと言われております。窒息の危険がある場合通常は口から気管に管を入れて人工呼吸をしますが喉頭が腫れると管を入れるスペースがないため喉を切って気管に穴をあけて直接管を入れなくてはならず時間がかかります。そのため喉頭の腫れによって窒息死する方もおります。熱いものを食べるときは口の中でよく噛んで急いで飲み込まないように注意してください。