耳鳴り

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以前からあったのですが最近片方の耳鳴りが強くなり夜も眠れません。耳鳴りは治らないと聞いてあきらめておりましたがいかがでしょうか?

A:
耳鳴りの原因として最も多いのはいわゆる加齢による老人性難聴に伴う耳鳴りで両方の耳に耳鳴りが起こることが多くこの場合はなかなか治りません。
しかし若い方の場合の耳鳴りで片方の場合は何らかの耳の病気で耳鳴りが起こっている場合もあるため耳鼻咽喉科で詳しく見てもらうことをお勧めします。
耳鳴りを起こす病気としては簡単に治るものとして耳垢が詰まっている場合、風邪を引いた後によく起こる中耳炎の場合、めまいを伴うことの多いメニエール病や急に聞こえの悪くなる突発性難聴、大きな音を聞いた後に起こる音響外傷、徐々に耳鳴り、難聴が進行する聴神経腫瘍などがあります。
いずれも病院にいって検査と治療をしてもらう必要があるでしょう。
また特に難聴を伴わない耳鳴りについては最近TRT療法がかなりの効果があるといわれ注目されております。
耳鳴りは普通の健常人でも時々おこるものですが日中忙しくしていたり、何かに熱中している場合には耳鳴りを意識しません。
夜寝る前など周りが静かで特になにもしていないときなどに耳鳴りを気にするのです。
そこで耳鳴りを意識しないように逆に耳鳴りを常に聞いている状態にし耳鳴りに慣れ気にならなくなるように訓練するのがこのTRT治療です。
TCIと呼ばれる装置を耳につけて心地よい小さな耳鳴りを聞くこととカウンセリングを行います。
耳鳴りに苦しんでいる方にはお勧めいたします。

最近耳鳴りが大きくなって気になるようになってきました。また以前から少しずつ聞こえも悪くなってきたようです。以前に病院を受診したら耳鳴りは治らないと言われましたが耳鳴りが気になるので何とかしたいのですが薬で治療できますか?

A :
耳鳴りという症状を持っている成人は2割ほどにおよびよく見られる症状ですが、たいていは一過性であったり、次第に耳鳴りに慣れて気が付かなくなる場合が多いため実際に治療を希望される患者さんは多くはありません。
耳鳴りとは実際には音がしていないのに脳が勝手に音がしていると判断してしまう状態です。
普段の生活ではいろいろな音が耳から入りますので意識が外からの音の方に向けられるため自分の耳鳴りの方は意識されず耳鳴りが日中は気にならないものです。
ところが周りが静かで音が少ない場合や、難聴の方で外からの音が入らない方は耳鳴りに意識が傾いてしまうため耳鳴りが気になる状態になります。
したがって耳鳴りの治療は耳鳴りに意識が向かないようにすることになります。
比較的治療に使われるのは精神安定剤といわれるのものですがこれは脳の活動をおさえて耳鳴りを気にしないようにする薬であり症状を抑えるだけの対症療法です。
しかもふらつきなどの副作用もあり高齢者では転倒などの危険もありますので注意が必要です。
それに対して新しい治療として耳鳴りに意識が向かわないように訓練をするTRT治療と呼ばれるものが普及してきました。
これは補聴器のような機械を装着して心地よい音を聞くことにより耳鳴りに意識が向かわないように治療するものです。
また難聴のひどい方は外部の音が聞こえることによって、意識を外の音に向かわせて耳鳴りを治療するのが有効です。
そのため最近ではTRTの器械に補聴器機能の付いた製品も製造されました。
この治療法は1,2年の期間がかかりますが80%の方で耳鳴りがかなり楽になりますので、興味があればTRT治療を行っている耳鼻咽喉科に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

以前からあったのですが最近片方の耳鳴りが強くなり夜も眠れません。若いころ鉄工所で働いていたころから聞こえもだんだん悪くなっていました。病院でも耳鳴りは治らないと聞いてあきらめておりましたがやはり良い方法はないのでしょうか?

A:
耳鳴りの原因として最も多いのはいわゆる加齢による老人性難聴に伴う耳鳴りです。
また騒音の多い所で長い間仕事をしていると徐々に高い音から聞こえが悪くなり、やがて両方の耳に耳鳴りが起こります。
これは騒音性難聴という病気でこの場合は難聴も耳鳴りもなかなか治りません。
しかし他の耳の病気で耳鳴りが起こっている場合は治る可能性もあるためまずは耳鼻咽喉科で詳しく見てもらうことをお勧めします。
耳鳴りは普通の健常人でも時々おこるものですが日中忙しくしていたり、何かに熱中している場合には耳鳴りを意識しません。
夜寝る前など周りが静かで特になにもしていないときなどに耳鳴りを気にすることが多いのです。
特に難聴の方は外部の音が入りにくくなり逆に自分の耳鳴りが強調され耳鳴りが意識されやすくなります。
ですから補聴器などをつけると外部の音が入り耳鳴りが意識しにくくなります。
また耳鳴りを意識しないように逆に耳鳴りを常に聞いている状態にし耳鳴りに慣れるように訓練するTRT治療が最近行われております。
TCIと呼ばれる装置を耳につけて心地よい小さな耳鳴りを長時間聞くことで治療を行います。
最近では難聴の患者さん用として補聴器機能と耳鳴り治療器が一緒になった機種も発売されております。
耳鳴りに苦しんでいる方にはお勧めいたします。

だいぶ前から耳鳴りがしているのですがストレスが耳鳴りの原因として多いのでしょうか?

A:
耳鳴りは正常の方もなっていることがあり、全く音のない無響室などにいると気づきます。
耳鳴りは多くの場合は自分の耳から発せられる音ですが周りの音が入ると音に紛れて聞こえないのですが難聴の方は周りの音が入らないために耳鳴りのみが聞こえてきてしまうのです。
多くの難聴の病気も耳鳴りが合併しますが治療により聞こえが改善すると耳鳴りもなくなります。
老人性難聴、職業性の騒音による難聴は残念ながら薬では治りませんので耳鳴りも治らないと言われてしまうのです。
しかし補聴器などを使って聞こえが良くなると外部から音が沢山聞こえるようになり耳鳴りも楽になります。
難聴のない方で耳鳴りが気になっている場合は耳鳴りから注意をそらすために気にならない程度の音を聞かせる治療器を使い治療します。
またラジオやテレビなどを見ることで耳鳴りから注意をそらすことにより改善します。
また耳鳴りはありふれた症状ですので普通の方でもあることです。
難聴がなく耳鳴りが時々起こる程度であれば様子を見ても良いでしょう。
耳鳴りで困っている方は逆に諦めたりせず治療してみて下さい。